メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

大学倶楽部・名古屋市立大

トリカブト 神経の痛み抑える? 牧野教授ら、根から有効成分発見

神経障害性疼痛に有効な成分が見つかったトリカブトの根=牧野利明教授提供

 名古屋市立大の牧野利明教授(生薬学)のグループが、神経の損傷で起きる慢性的な激しい痛み「神経障害性疼痛(とうつう)」を抑える化合物を、毒草で知られるトリカブトの根から発見した。より効果的な治療薬の開発につながることが期待され、4月8日付の国際学会誌(電子版)に掲載された。

     神経障害性疼痛は、切り傷や抗がん剤の副作用などで神経が傷付けられると発症し、ドアノブに触れるだけでも激しい痛みを感じる。国内で患者は600万人以上と推計される。モルヒネなど既存の鎮痛薬が効きにくく、効果的な治療薬が求められている。

     牧野教授のグループは、鎮痛薬の一つとして知られる、トリカブトの根を加熱減毒処理した市販生薬「加工ブシ」に注目。これまでの動物実験で神経障害性疼痛に有効とのデータはあったものの、どの成分が作用しているのか不明だった。

     今回、マウスを用いた実験で加工ブシに含まれる化合物「ネオリン」により、神経障害性疼痛が改善することが判明。抗がん剤の成分を注射して疼痛を起こしたマウスにネオリンを加えると、数日で改善傾向を示したという。

     牧野教授は「含有量の多いトリカブトを見つけ、より効果的な治療薬を作りたい」と話している。【川瀬慎一朗】

    名古屋市立大

    公式HP:http://www.nagoya-cu.ac.jp/
    所在地:〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1
    電 話:052-853-8328

    おすすめ記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 不法残留 容疑でベトナム人4人逮捕 伊香保の旅館
    2. 認知症 行方不明の妻を捜して 「なぜ1人で行かせたのか」後悔の念やまず
    3. 中国道でタンクローリーの窓たたき割り強奪し乗り捨て 暴行容疑で逮捕の男関与か
    4. 新潟・山形地震 TSUNAMI聞き取れず 旅行中の米国人「パニックに」
    5. 大阪・吹田の拳銃強奪 飯森容疑者の父が関西テレビ常務を退任

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです