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大学倶楽部・名古屋市立大

列車接近メロディー 名古屋市営地下鉄、独自曲導入12年 水野教授が作曲

列車接近メロディーが鳴る地下鉄模型を手にする水野みか子教授

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 普段、気に留めることもないけれど、いつの間にか親しんでいる音楽といえば、各駅のホームで耳にする列車接近メロディーがあるだろう。当地ゆかりの歌謡曲やアニメソングなどを導入して話題になることもあるが、名古屋市営地下鉄の5路線で流れるのはオリジナル曲。導入から12年、名古屋の街にすっかり溶け込んだ感がある。作曲したのは、名古屋市立大芸術工学部教授の水野みか子さん(60)。「東京のJR山手線や地下鉄は既成曲を編曲した音だったので、名古屋市はオリジナルのメロディーサインを作りたいと依頼された」と振り返る。

     人口230万都市・名古屋は「地下の街」とも言われ、地下鉄路線の拡張とともに主要駅の地下街も発展してきた。名古屋―栄を結んで1957年に開業して1日平均60万人超が利用する東山線をはじめ、日本で距離が最も短い上飯田線など6路線が走る。現在の列車接近メロディーは2007年3月に導入。上飯田線を除く5路線の全駅ホームで双方向別々に異なる電子音楽が8秒ほど流れる。

     東山線からミソシドの主要和音で曲想を練り始め、高畑方面は「イエローライン」、藤が丘方面は「ドリーム」と曲名を付けた。明るい曲調で、方向別にテンポを変えている。

     その後の展開が面白い。14年7月には、予備を含むメロディー12曲をつないでアレンジした「なごや交通組曲」(5分50秒)をコンサートで発表した。動画サイト「ユーチューブ」でも聴ける。地下鉄を運営する名古屋市交通局は、名城線と鶴舞線の列車接近メロディーが鳴る地下鉄模型も販売している。

     水野さんは出会いと別れの季節に思う。「強い主張はないが、空気のように染みこんでいく曲です。みんな音は知っているけど、タイトルは知らないし、私のことも知らない。名前のない音楽として市民の生活環境の一部になった。不思議な感じです」【山田泰生】

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