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裁判員19人のリアル 量刑に疑問 制度10年、経験者寄稿を本に

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昨年12月に東京都内で開かれた「裁判員ラウンジ」には、約10人の裁判員経験者が参加した 拡大
昨年12月に東京都内で開かれた「裁判員ラウンジ」には、約10人の裁判員経験者が参加した
「あなたも明日は裁判員!?」を手にする堀口愛芽紗さん 拡大
「あなたも明日は裁判員!?」を手にする堀口愛芽紗さん

 裁判員裁判の経験者や法曹関係者が、体験談や制度への提言をまとめた書籍「あなたも明日は裁判員!?」(日本評論社)を出版した。2009年5月の制度導入から、来月で10年。編著者の飯(いい)考行・専修大法学部教授(法社会学)は「裁判員経験者のリアルな声を知ってもらい、制度10年の節目に改めて裁判に関心を持ってほしい」と呼び掛けている。

 飯教授は、裁判に関心のある市民や法曹関係者が、気軽に裁判員経験者の体験談を聞く場をつくろうと、2014年12月に「裁判員ラウンジ」を始めた。同大の学内で今年3月までに計18回行い、計23人の裁判員経験者が参加した。

 書籍には、ラウンジへの参加者ら計19人の裁判員経験者が寄稿。「(経験が)大きな財産になった」「裁判員を機に人生が変わった」と肯定的な受け止めだけでなく、「(裁判員と裁判官で決めた)量刑に疑問を持ち、モヤモヤを引きずった」といった複雑な感情も含め、率直な感想をつづっている。

 書籍には、裁判員経験のないラウンジ参加者も寄稿している。制度に関心を持ち、高校3年の時から参加している日本大法学部2年、堀口愛芽紗(あがさ)さん(19)も、その一人だ。

 堀口さんは現在、大学で法教育のあり方などを学んでいる。ラウンジへの参加を通じて「裁判を知ることは、犯罪や罪を犯した人のことを考えるきっかけになる。そうした機会を教育の場でも設けるべきだ」と考え、自身は教育職かスクールロイヤー(教育現場で働く弁護士)を目指すようになったという。

 制度開始以降、裁判員経験者の交流イベントや意見交換会は全国で開催されている。書籍では、こうした場の紹介や「裁判員候補者による辞退率の増加」「裁判員裁判に関する報道のあり方」といった課題も取り上げている。

 税別1700円。詳細は、裁判員ラウンジのホームページ(http://www.saibanhou.com/lounge.html)。【蒔田備憲】

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