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大学倶楽部・千葉大

環境健康フィールド科学センターの渡辺教授 薬用植物の価値伝えたい

千葉大環境健康フィールド科学センター・渡辺均教授

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 「これはトウキ、リュウキ、ハンシレン、オケラ」。拠点とする千葉大の研究施設で薬草に囲まれて笑顔を見せる。漢方薬や健康食品の原料となる薬用植物に加え、健康維持のための栄養源を含んだ「機能性植物」を研究、開発する。薬用、機能性植物は健康志向から国内外で需要が高まる。現在は多くを中国からの輸入に頼っており、高品質な原料を安定した価格で供給するのが課題。企業や自治体と連携して国内の栽培、流通体制の確立を進めている。

     同大環境健康フィールド科学センターでは、なじみ深いヨモギだけでも全国160カ所から採集したものが栽培されている。葉の形状や色が少しずつ異なり、おきゅうに向くものや鉄分を多く含む栄養価の高いものなど効能はそれぞれという。渡辺さんは産地の異なる植物を掛け合わせて効能を高める開発を行っており、年内に新品種を発表する予定だ。

     大学院卒業後に大手メーカーで花の品種開発に携わった後に大学教員に。幼少期から植物に興味を持ち、小学2年のころから園芸の教養テキストを愛読。卒業文集には「(植物の品種改良をする)育種家になりたい」と書いていた。「植物は毎日表情が変わるのが魅力。街中を歩けばそこに生える全ての植物の種類や健康状態などが気になってしまう」と語る。

     昨年3月には大学内に社団法人を発足し、品質の基準作成や栽培データの分析、農家への技術指導、市場分析まで幅広く取り組む。「植物に触れる機会が減っている現代社会。健康につながる植物の価値を伝えることができれば」と願う。【町野幸】


     ■人物略歴

    わたなべ・ひとし

     1966年、北海道室蘭市生まれ。柏市在住。千葉大環境健康フィールド科学センター、同大学院園芸学研究科教授。同大園芸学部、北海道大院農学研究科卒業後、サントリーで花の品種改良の研究職を経て現職。

    千葉大

    公式HP:http://www.chiba-u.ac.jp/
    所在地:〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33
    電 話:043-251-2232

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