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福岡工業大の2019年3月卒業生の就職率は99.8%、実就職率は95.1%で、実就職率は昨季に引き続き、九州地区私立大学(文理両系統設置校部門)で1位となった。一人一人の学生と向き合い総合的に就職を支援する取り組みが奏功した形だ。
実就職率は、卒業生から大学院進学者を差し引いた就職者の割合。一般的な就職率は就職希望者に対する就職者の割合で、就職する意思のない学生を除外しているのに対し、より実態を反映した数値と言える。九州・沖縄地区の39大学が加盟する九州地区大学就職指導研究協議会の4月18日現在の集計では、同大は昨季に続き1位。今春の大学院修了生の就職率、実就職率はともに100%となり、「就職の福工大」を裏付けた。
同大は「就職は教育の一環である」として就職支援の充実を経営戦略の柱の一つに据えている。学生を社会へ送り出す責任感を教職員全員が持ち、細やかで丁寧な支援を行う。具体的には、3学部9学科・大学院のそれぞれに学生の進路希望を実現する担当の専任職員を配置して学生全員と面談。顔と名前、就きたい仕事の分野などを理解し、学生の就職活動をさまざまな面で支えている。また、教員も学問、研究内容に適合する求人企業の開拓に奔走。研究の傍ら企業を訪問し、学内で「企業交流会」を開くなど教職協働で取り組んでいる。こうした活動が実を結び、2018年度には全国から年間約1100社を招いた大学単独での学内企業説明会を実施し、就職希望の学生はほぼ全員が参加した。
このほか、入学時からキャリア教育、地域や企業との課題解決型学習、インターンシップなどを通して、学生が卒業後の将来について行動しながら考える機会を多く作り、一人一人が夢や希望を実現する力を育てる教育に取り組んでいることも、高い実就職率に結びついている。