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大学倶楽部・専修大

川崎市教委と連携講座 古代史の信仰・宗教変遷をテーマ別に

古代史の信仰について熱心に聴講する参加者たち

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「横穴式石室と黄泉国」をテーマに講演する専修大の土生田教授
大嘗祭について解説する専修大の荒木名誉教授

 専修大は公開講座「歴史を紐とく」(エクステンションセンター主催)を川崎市の同大生田キャンパスで開催している。同大と川崎市教育委員会の連携事業で今年で18回目。今まで約3万人が受講した。

 今回はこれまで開講した講座の中で反響が大きかった「宗教」をテーマに、国家から民衆までさまざまな階層へ影響を及ぼした古代信仰や宗教の役割について、4回にわたり考察する。

 講座は、第1、2回が9月28日、第3、4回が10月19日に開催。第1回を考古学が専門の同大文学部の土生田純之教授、第2回を日本古代史を研究する荒木敏夫名誉教授が担当し、567人が耳を傾けた。

 土生田教授は「横穴式石室と黄泉(よみ)国」と題し、まず、ヤマトタケルノミコト(日本武尊)の魂が死後、白鳥になったという「白鳥伝説」や、日本神話で国生みと神生みを行ったとされるイザナキノミコトが、黄泉の国から逃げる場面で桃が登場する神話を紹介。横穴式石室の埋葬品からの桃形土器の出土や、鳥の絵が描かれた壁画、膝の皿が取り除かれた人骨が出土している事例などから、「古代の人は死者のよみがえり、悪霊を恐れ、寄せ付けないようにしていたことが分かる」と説明した。

 荒木名誉教授は、天皇の代替わりに伴う11月14、15日の皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」を前に、「大嘗祭の誕生―宗教儀礼と天皇―」をテーマに、大嘗祭の歴史や古代の王権・国家の成り立ちについて話した。平安時代に書き記されたさまざまな書物から儀式の方法を復元している経験から、大嘗祭に至るまでの儀礼や当日行われる儀式の数々、大嘗宮の配置図などを図式で分かりやすく解説した。

 荒木名誉教授は「儀式は古式通り行われていると思いがちだが、時代によって変わってきている」と話し、莫大な費用を理由に挙げ、その時代の国家財政によって左右されていることを説明した。受講者たちは意外な事実に驚いていた。

 申し込みは終了しているが、第3、4回のテーマと講師は次の通り。

 第3回「仏教『公伝』とはなにか」中林隆之文学部教授▽第4回「奈良時代の神社と村落―古代出雲における神社遺跡の検討から―」田中禎昭文学部准教授――。

 詳細は専修大ホームページ(https://www.senshu-u.ac.jp/social/extension/course01/rekishi_wo_himotoku.html)まで。

専修大

公式HP:http://www.senshu-u.ac.jp/
所在地:〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8
電 話:03-3265-6677

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