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大学倶楽部・専修大

公開シンポジウム「日本基準から世界基準へ」 スポーツ研究所

国際卓球連盟副会長・前原正浩さん

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ラグビー・ワールドカップ元日本代表・大野均さん
ビーチバレーボール強化指定選手・石島雄介さん

 世界のトップに立つスポーツ選手の育成に何が必要か。専修大学スポーツ研究所(佐竹弘靖所長)は11月21日、公開シンポジウム「日本基準から世界基準へ」を、同大生田キャンパスで開催した。オリンピック候補選手やスポーツ指導者4人が登壇し、議論を交わした。学生ら約700人が熱心に耳を傾けていた。

 公開シンポジウムは、スポーツ研究所が2008年から実施しており、今回で12回目。登壇者は、国際卓球連盟副会長の前原正浩さん、ラグビー・ワールドカップ(W杯)元日本代表の大野均さん、ビーチバレーボール強化指定選手の石島雄介さん、国立スポーツ科学センター長で文学部の久木留毅教授。

司会は文学部の長野智子特任教授が務めた。

 張本智和、伊藤美誠両選手ら10代の活躍が目覚ましい日本卓球界について、前原さんは「1980年代、国内大会で勝つことを目標とする指導法が定着し、指導者の目は世界ではなく、目先の勝ちに走りすぎる傾向があった。その意識変革とともに、ジュニア世代への育成に向け小学生の研修合宿を実施している。世界で勝てるプレースタイル、心構えを持つ選手を育てることに取り組んだ」と長期的な視野で若年層を育成してきた道のりを語った。

 スポーツ技術力向上のための研究、支援を目的としたハイパフォーマンススポーツセンターに出向中の久木留教授は「20年前までのトレーニング法は、アスリートとコーチの取り組みだったが、今はデータベースの構築やテクノロジー、情報の活用など科学の力が重要になっている。トレーニング、栄養、休養など選手のバランス、リズムを作り出すことが必要。キャリア育成、学業のサポートも大切な役割」と、選手を支える同センターの取り組みを紹介した。

 盛り上がった今年のラグビーW杯日本大会。07年から15年までW杯3大会連続出場した大野さんは、今大会で初の8強入りを果たした日本チームの活躍を分析。

「15年のW杯ロンドン大会で日本は強敵・南アフリカに勝ったが、指導した当時のヘッドコーチの存在が大きかった。豊富な練習量とスクラム強化が実を結んだ。これ以降、世界トップ8の全チームと試合を重ねたことも今大会での快挙につながった」と語る。

 バレーボール北京五輪代表で、16年からビーチバレーに転向して東京五輪出場をめざす石島さんは35歳。ビーチバレーのユニホーム姿で登場し会場をわかせた。

「ビーチバレーの年齢層は高い。活動の継続には濃密な練習とともに休む勇気も必要。それによってパフォーマンスがあがる。科学や医学など専門的知識で効果的なリカバリーのアドバイスをもらうことで、自己の力を最大限に引き出せる」と指導者の存在意義を強調。久木留教授も「選手を支える側が世界基準の認識を持たないとトップには立てない」と訴えた。

 講演を聴いた専大スポーツ編集部の八代哲さん(経済学部3年)は「個の力を小さい頃から育成する必要があるという前原さんのお話は、なるほどと思った。ハイパフォーマンススポーツセンターの存在の大きさも感じた。大野さんや石島さんのあきらめない姿勢にも共感した」と話していた。

専修大

公式HP:http://www.senshu-u.ac.jp/
所在地:〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8
電 話:03-3265-6677

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