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大学倶楽部・愛知大

東海キャンパる・今ドキッ!?大学生 恋人いてもいなくても

パートナーは不要?(写真はイメージ)

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でも結婚願望は…「ある」7割

 12月、街はもうクリスマス気分だ。大学生たちはみんな、聖夜を一緒に過ごす恋人を切望している……と思いきや、そうでもないようで? アンケート結果を基に、今ドキ大学生の出会いと恋愛事情を探った。

恋のエピソードあれこれ

「一人で充実」「向いてない」

 パートナーなんて要らない、いてもいなくてもどっちでもいい――。そんな考えを持つ大学生が少なくないことが、アンケート結果から明らかになった。若者の恋愛離れの一端が垣間見えた。

 東海キャンパる編集部は11月、出会いや恋愛にまつわる学生アンケートを実施。114人(男54人、女60人)から回答を得た。

パートナーはいる?

 それによると、現在パートナーが「いる」と答えたのは47人(41%)。「いない」は38人(33%)、「いたことがある」は29人(25%)だった=グラフ[1]。

学生時代にパートナーは欲しい?

 「いない」「いたことがある」とした67人に、学生時代に欲しいかを尋ねたところ、36人が「欲しい」と回答。その一方で、「欲しくない」9人、「どちらでも良い」22人と、消極的な答えも多かった=グラフ[2]。理由は、「面倒くさい」(3年男子)、「一人で充実している」(3年女子)が複数。「時間がもったいない」(同)、「恋愛に向いていないと思った」(同)などもあった。

 出会いのツールや「場」についても聞いた。「大学の部活やサークル」が63人で最多。「アルバイト先」が50人、「大学の授業やゼミ」が47人と続いた。「SNS」16人や「恋活(マッチング)アプリ」10人、「インターネット交流サイト」5人など、ネットを介した出会いも複数いた。一方でパートナー探しがうたい文句の「恋活アプリ」については6割超の73人が「抵抗ある」と答えた。

 回答には、昔と変わらぬ恋の駆け引きもあった。「好きな人がいて、何回かデートし、関係も悪くない。さりげなく思いを伝えたこともあるが、一向に恋愛に進展せず、気持ちが読めずに困っている」(4年女子)。「彼氏に振られて落ち込んでいたが、数カ月後に友人の紹介で新たに付き合うことに。やっと前を向けた時、振られた元彼からご飯に誘われ、気持ちが揺れ動いた」(3年)など、ドキドキするエピソードも多数寄せられた。

 結婚願望については、7割の78人が「ある」と答えている。

取材して一言

好かれることに安心感 名古屋市立大・足立結

 中高生時代に読んでいた少女漫画は「好きな人を追いかけ、結ばれることこそが幸せ」と描かれていた。でも今、私の周りには「自分を好きと言ってくれる人を好きになった方がいい」と考える友人の方が多い。意中の人を振り向かせることは一筋縄ではいかないし、振られて傷つくのが怖いという理由だ。好かれている安心感は心地いい。それは「承認」への強いこだわりと言えるのかもしれない。

自由な時間があっての恋 名古屋大・坂口和香奈

 「恋愛に向いてないかも」と話す友人がいる。恋をしたくないわけではないそうだ。「交際しても相手との時間を優先させられないから申し訳なくて」が理由とか。就活など忙しい学生生活に恋愛が入り込む余地は少ない。結果、パートナーという決められた関係を窮屈に感じるのも納得する。自由な時間があってこそ恋の「勉強」ができると思うのだが。そんな余裕があったのなら、昔の人が羨ましい。

「文化の違いで別れた」共感 愛知大・永原尚大

 「中国人と付き合ったが、文化の違いから別れた」という回答に共感した。私は似た経験がある。以前、フランス人女性と食事に行ったら「肉が食べられない」と言われた。一度や二度ならまだしも、肉抜きがずっと続くとつらいなと感じた。彼女はただの友人だったが、もしパートナーだったら……。本当の恋愛は、嗜好(しこう)や文化の違いを乗り越えるのだろうか。

恋活アプリ、防衛策参考に 中京大・町塚貴綱

 「恋活アプリ」に抵抗がある人が多かった。理由の大半は「だまされそう」とか「どんな人がいるか分からない」という不安だ。中には「利用した友人が犯罪被害に遭った」という回答も。臨床心理士の三宅朝子さんはアプリ利用の注意点として、運営体制の確認や「個人情報を出し過ぎない」「会う前に最低一度は電話で話す」「最初から一対一で会わない」などの防衛策を示してくれた。参考にしてほしい。


恋愛をしない若者たち=寄稿・三宅朝子(臨床心理士)

 恋愛しない若者が増えているという。臨床心理士の三宅朝子さんに、若者の恋愛離れについて寄稿してもらった。

◇ 「面倒」プロセスを軽視 ネットで満たす承認欲求

交際相手を持たない20代・30代男女が恋人を欲しいと思わない理由

 最近の若者はあまり恋愛に興味がないという話をよく聞く。内閣府の2013年の「結婚・家族形成に関する調査報告書」によると、未婚の男女ともに、30代よりも20代の方が「恋人は欲しくない」とする人の割合が大きい。より若い年齢層に恋人を求めない傾向がうかがわれる。さらに「恋人を欲しいと思わない理由」を聞くと、「恋愛が面倒」が上位に=図。見過ごせない高率だ。

 「恋愛が面倒」とは、どのような心理状態から生じるのだろうか。今の若者は、生まれた時からネット環境や携帯電話がそばにある「デジタルネーティブ世代」。欲しい情報はすぐ手に入り、それが感覚的に染みこんでいる世代だ。彼らは人に尋ねて情報を得ることや、いろいろな文献を探すなど、手間のかかるプロセスを省きたがる。コスパ(コストパフォーマンス)第一主義、プロセス軽視の傾向があるように思われる。

 恋愛は、コスパという意味では割の合わないものだ。頑張っておしゃれをし、あれこれ策をこらして告白しても、思いがかなうとは限らない。思う人には思われず、思われない人に思われる。勉強や趣味、ゲームの世界の方が、エネルギーを注ぐかいがありそうだ。だから、恋愛に関わるのは「面倒くさい」と感じる人たちが増えているのではないか。

 もう一つ注目したいのは、若者の「承認」への関心の強さだ。「承認欲求」は従来、心理学などの分野で使用される用語だ。ところが最近は、10代の中高生や大学生が軽いノリで使うのを見かける。カウンセリングなどの場で、「私は承認欲求が強い性格だから不安になるのだと思う」と発言する大学生もいるほどだ。

 周りから認められたい――。そんな欲求が満たされることで、自己肯定や自己尊重の気持ちが育っていく。これは健全な心理的成長のプロセスだ。現実には「承認」がそんなに簡単に手に入るわけでもなく、自分を認めてくれる居場所を求め、若者は右往左往する。

 現在はどうか。ツイッターのつぶやきに「いいね」が押されれば、瞬時に承認欲求が満たされる。それは日常的でリアルなやりとりから得られるものよりもずっと濃厚で、快感を伴う。SNSは、実は相手のことは何も分かっていなくても、非常に密接な一体感を持っているような錯覚をもたらすことがある。

 恋愛は「相手にどう思われているか」を気にしながら、互いの間に流れる空気を読み、根気よく時間をかけてコミュニケーションを重ねていくことに他ならない。視線を交わし、耳でその声を聞き、共有する空気を肌で感じる。こうしたノンバーバル(非言語)な面も含めた他者との相互理解がコミュニケーションだ。SNSは本当の意味でのコミュニケーションとは言えない。

 さらに、恋愛を面倒がる心理の背後には、「承認」が得られなかった時に傷つきたくない、との思いが隠されているようにも感じる。SNSやゲームの世界は、傷つく前に「ブロック」し、退出できる手軽さがある。無意識に自分が承認される情報だけを残し、それ以外を排除していくことが起こりがちだ。そんな、かりそめの承認が保証される世界に住み続けると、そこから外の世界へ出て行くのが怖くなるのだろう。

 スマホのスイッチをオフしてみよう。勇気を出して目前の人と五感を使ってコミュニケーションをとってみよう。そこに恋愛が生まれるかもしれないのだから。

人物略歴 三宅朝子(みやけ・あさこ)さん

 臨床心理士。心理カウンセリングなどを行う「あさ心理室」室長。金城学院大などの非常勤講師や日本福祉大心理臨床研究センターの嘱託研究員などを兼務。

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