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明星大の人文学部国際コミュニケーション学科と情報学部情報学科の学生が共同で開発したウズベキスタン観光用アプリケーションについて10日、明星大学日野校(東京都日野市)でウズベキスタン大使館の教育担当外交官のシロジ・アジゾフ博士に向けて、英語でプレゼンテーションを行った。
同アプリは、国際的なIT企業への就職が目立ってきた両学科で、実社会の営業と技術の共同作業を学内で体験するために昨年から企画、運営されている。今回のプレゼンテーションは、人文学部のフィールドワークの授業に関して、明星大学がウズベキスタン大使館の支援をお願いし、観光資源を広報するツールの開発に大使館の賛同を得たため、実現した。
両学科から有志の9人が3チームに分かれ、事前に現地に赴き、担当教員の社会貢献活動の関係から協力を申し出てくれた現地の教育機関である、ウズベキスタン国立外交世界経済大、グブキン大タシケントキャンパス、ブハラ・オイルアンドガスカレッジの学生らと共同でデータを収集。各チームは、訪問探索ゲーム▽観光資源重畳表示▽ウズベキスタン模様の服の柄コーディネート――の三つのアプリを開発した。
訪問探索ゲームは、クイズを楽しみながらウズベキスタンの地を体感できる。マップモードとクイズモードでそれぞれの仮想現実(VR)を体験できる。観光資源重畳表示は、スマートフォンを写真にかざすことで、写真に関するコメントを表示できる。旅の思い出の写真をメッセージとともにシェアできる。ウズベキスタン模様の服の柄コーディネートは、プロジェクションマッピングを用いてウズベキスタンの模様を服に投影し、下地や柄のコーディネートを楽しめる。
プレゼンテーションは代表の学生が登壇し、工夫した点や開発する上での苦労について説明した。シロジ博士は熱心に聴き入っていた。参加した同大人文学部国際コミュニケーション学科の宇津木さんは「これから社会に出るにあたって、国際化とともにITは重要な要素となるので、その両方の学習をリアルな目的をもとに経験することができる貴重な機会になった」と話した。シロジ博士は「学生のプレゼンテーションはとても興味深く、開発したアプリは今後の両国の関係にも貢献できるものだと思う」と感想を述べた。