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共立女子大学・共立女子短期大学の学生は宮城県南三陸町産の「干しシラス」を使った学食メニューのパスタを考案し1月20日~24日提供した。1月22日には南三陸町の佐藤仁町長が同大を訪れ、川久保清学長、メニュー開発に携わった学生たちとメニューを食べながら懇談した。
同大と南三陸町は教育・学術研究の推進、地域・産業の振興及び人材育成等連携協力に関する協定を2019年9月26日に締結した。その一環として秋から、5人の学生が学食「ロハスカフェ」の利用促進と満足度を高めるために、南三陸町産の「干しシラス」を使用した学食メニュー作りに取り組んだ。
試行錯誤を重ね、数種のメニュー案から学食店長との協議を経て「味変シラスの贅沢スープパスタ」が完成した。本メニューは、食べている途中に付け合わせのシラスのアヒージョをかけることで味の変化を楽しむことができる。
1月20日から1週間、期間限定で学食で提供した。プロジェクトメンバーの家政学部食物栄養学科管理栄養士専攻2年の古畑リコさんは「メニュー開発の前に、南三陸町の海産物の特徴を調べ、干しシラスの味だけでなく香りのよさも感じてもらえればと思いメニューを考えました」と話した。
佐藤町長は「南三陸町にはシラスを洋食にしている店があまりないが、学食メニューは大変おいしく気に入りました」と感想を述べた。
当メニューは、これまでの食事メニュー販売数の約2倍となり学食利用促進の一助となった。今後、同大では2月下旬に宮城県の事業として南三陸町へ訪問し食材をコンテンツとした課題解決プログラム参加や、2020年度に地域活性化、課題解決を目的にした南三陸町へのフィールドワークも計画している。
今後、課題解決プログラムに参加予定の家政学部食物栄養学科管理栄養士専攻2年の山崎美里さんは「町長より町の海側と山側で食の特性が異なると聞き、食材の味の広がり方などに関し興味をもった」と話す。同2年の増渕友紀さんは「ウニやアワビなど海産物の他、ネギもおいしいと聞き、料理にいかしたいと思いました」と意欲を語った。