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神田外語大学日本研究所・客員教授、松田清さんの新著「京の学塾 山本読書室の世界」が2月9日に発売される。同書は、松田氏が2011年から研究を始めた、京都の本草漢学塾「山本読書室」の学風を伝える貴重資料や明治維新のキーマン、岩倉具視関係史料をカラー写真366点とともに解説している。
京都市下京区にあった学塾山本読書室(1784~1903)は、西本願寺の18世文如上人の学問掛であった儒医・山本封山(ほうざん)(1742~1813)の書斎「読書室」をルーツとし、博物学者・小野蘭山門人の山本亡羊(ぼうよう、1778~1859)、その子山本榕室(ようしつ)、山本章夫(あきお)と4世代にわたり、江戸から明治まで120年間続いた。
松田氏は、山本家ご子孫より読書室旧跡の土蔵調査を依頼され、調査を進めたところ、江戸時代から明治時代の山本読書室の書簡・諸記録、動植物・鉱物標本、博物画、書画類、漢学教育史料、岩倉具視関係幕末維新資料、岩倉使節団に随行した山本復一(またいち、1840~1912)の手記(北米渡航時の貴重な資料)など、約7000件が発見された。
山本読書室で学んだ人々がいかに豊かな教養世界に生きていたか、読書室資料の存在と価値をぜひ多くの人たちに伝えたいという思いから、松田氏は15年4月から1年間、京都新聞紙上にコラム記事を連載した。
今回、書籍化にあたり、木村蒹葭堂(1736~1802)の山本亡羊あて書状、徳川慶喜・和宮の哀訴状原本、西南戦争密信・暗号表、岩倉具視あて木戸孝允書状、富岡鉄斎画高士採薬図など貴重資料 10 点を、あらたにカラー写真とともに詳説している。
詳しくはURLより参照