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大学倶楽部・専修大

川崎の産業とくらしを検証、展望 「社会科学研70周年記念公開シンポジウム」

草野静夫さん

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野村幸平さん
講演する平尾光司さん

 専修大学社会科学研究所(宮嵜晃臣所長)は、創立70周年記念公開シンポジウム「川崎の産業とくらし-はたらきがい・いきがいあふれる地域へ-」を1月25日、同大生田キャンパス(川崎市)で開いた。

 冒頭、宮嵜所長はシンポジウム開催に当たって「社会科学研究所は研究プロジェクトの一つとして、川崎市の労働とくらしに関し、実態調査を行っている。その成果と社研の活動を地域に還元していきたい」と述べた。

 第1部は研究参与の平尾光司さん(元経済学部教授)が「川崎市の産業の歴史」、川崎市経済労働局産業政策部長の草野静夫さんが「川崎市の新産業政策」、川崎市男女共同参画センター館長の野村幸平さんが「川崎市 地域のくらしと仕事」と題して講演した。

 平尾さんは明治期から現代に至るまでの川崎市の産業の成り立ちを時代とともに解き明かした。100年前は一面麦畑が広がっており、麦わら帽子が輸出産業だった。以後、鉄道の整備、火力発電所が作られ近代工業の礎が作られた。東京に比べ地価が安く、湾岸エリアであることから石油コンビナートなど一大工場地域として高度経済成長をけん引したが、1970年代以降、大気汚染、公害などの環境問題に直面。80年代からは情報産業、イノベーション、環境都市へとシフトし、多様な産業構造を持つようになった。

 「重化学工業のほか、情報通信、医療、ベンチャーなど新しいビジネススタイルを併せ持つ都市は世界的にも珍しい」と話した。

 草野さんは川崎市産業構造をデータで示し、現在、市が力を入れている産業振興として「中小企業対策」「イノベーション拠点の形成」などを紹介。新川崎地区エリアの新たな取り組みについて解説した。

 野村さんは「男女共同参画センター」について紹介。年間100以上実施されている事業の中から、女性の起業やシニア世代の生き方支援、働きやすさやくらしやすさのための事業について、成果とともに語った。

 第2部は「はたらきがいといきがいを見いだし創造するために」をテーマにしたパネルディスカッションが行われた。司会の永島剛所員(経済学部教授)が「行政の企業支援は伴走型で、ネットワークも整っている」と紹介した。平尾さんも「市の役割は大きい。中小企業と同じ目線で一緒に走ることで効果が上がっており川崎モデルと言われている」と語った。また、くらしやすさ、生きやすさの面から、昨年12月に「川崎ヘイトスピーチ禁止条例」が可決されたことの意味についても語り合った。

専修大

公式HP:http://www.senshu-u.ac.jp/
所在地:〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8
電 話:03-3265-6677

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