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国内で唯一、小児にロボット支援手術を導入 実演動画を公開

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5センチ立方の狭いエリアでも正確な運針が可能 拡大
5センチ立方の狭いエリアでも正確な運針が可能
術者はダ・ヴィンチをコンソールから遠隔操作 拡大
術者はダ・ヴィンチをコンソールから遠隔操作
ダ・ヴィンチの「ドッキング」を実演する山高教授 拡大
ダ・ヴィンチの「ドッキング」を実演する山高教授

 順天堂大学医学部小児外科学講座は、国内で唯一、小児へのロボット支援手術を導入している。小さな子どもの体でも安全に行えるロボット支援手術を広く伝えようと、同講座の山高篤行教授がロボット支援手術の実演・解説動画を公開した。

動画URLはこちら

 ロボット支援手術とは、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使って行う手術。コンソールと呼ばれるコントローラーを術者が操作し、おなかや胸に挿入された鉗子(かんし)がそれに合わせて動く。5センチ立方という狭いエリア内でも、外科医の手で行う開腹・開胸手術と同質の正確で緻密な運針が可能だ。おなかや胸に開けるのは、鉗子を挿入するための小さな穴だけなので術後の痛みも少なく、身体に与える負担が少ない手術とされる。

 これまで多くの難治症例を治療してきた山高教授は「低侵襲のロボット支援手術は、体力のない子どもにこそ適しているといえます。傷口が小さく傷痕が目立たないことも、その後何十年と続く子どもの人生を考えたときにはとても大切なこと」と話す。同講座では、山高教授を含めた3人の資格取得者が「ダ・ヴィンチ」による手術を担当している。

 動画では、ロボット支援手術における「ダ・ヴィンチ」のアームに鉗子やカメラを装着する「ドッキング」のシーンのほか、5センチ立方の狭いエリア内での運針、縫合までの一連の動作を実演するとともに、コンソールのモニターから見える3D映像も紹介している。

 この動画を通じて、一人でも多くの方に、小児外科におけるロボット支援手術を知ってもらい、子どもたちへの安全・安心な手術法のさらなる普及を目指していくという。

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