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「Dream Project」始動 学生が小中学校向け遠隔教育事業

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オンラインのディスカッションで学生らに手を振る松ケ崎小学校の児童 拡大
オンラインのディスカッションで学生らに手を振る松ケ崎小学校の児童
オンラインで対話する学生ら 拡大
オンラインで対話する学生ら
島スクールについて研究室でミーティングする学生ら 拡大
島スクールについて研究室でミーティングする学生ら

 上智大の学生が、日本全国の小中高校生に対し、どの地域の子供たちにも平等に視野を広げる機会を提供したいと、遠隔教育事業「Dream Project」を立ち上げた。

 同プロジェクトは、国籍・宗教・文化・言語等の多様な価値観をもつ学生がともに生活する「上智大学アルペ国際学生寮」での教育プログラムや、全学共通科目「社会的価値創出のためのプロジェクト形成論」を担当する同大グローバル教育センター非常勤講師の戸田裕昭氏の講座を受講する学生が取り組んでいる。

 昨年4月に開設した同学生寮では、「利他的リーダーシップ」を育成するための教育プログラムを行ってきた。プログラムではPBL(課題解決型学習)を実施しており、企業や行政との連携プロジェクトを立ち上げてきた。その一環として、昨年10月から、新潟県佐渡市地域振興課が主宰する「島スクール」との協働事業が始まった。

 「島スクール」は昨年8月から開催されている地域事業で、佐渡市民を対象に戸田氏が講師を務める。受講生の「やりたいこと」の実現に向けたサポートを行い、定期的に進捗(しんちょく)状況を報告し合い、お互いの成果を確認し合うことでモチベーションを高めてきた。

 学生が、「島スクール」(1月25日に松ケ崎連絡所にて実施)で、佐渡市立松ケ崎小学校に声をかけたところ、同学校からは「総合的な学習の時間に、国際理解(月1コマのペース)を中心としたテーマで、ぜひ児童の視野を広げ、これからの社会に生きる力を育てるのに力を貸してほしい」と返答があった。それを受けて、2月22日(日)(於:あいぽーと佐渡)での「島スクール」にて、学生が「Dream Project」を提案。テーマは「楽しく学ぶ=楽習(がくしゅう)」として、学生が大学で学んでいることや留学経験を通して得た気づきをシェアするコンテンツが中心だ。

 さらに、松ケ崎小学校では、今年度複式学習研究発表校として、佐渡市内の小中学校の教職員に対し、10月14日に授業を公開することになっているが、昨年10月より文部科学省より委託を受けて開始したZoom(テレビ会議アプリ)を使った遠隔授業の可能性や教育活動を紹介する予定である。昨年度は長崎県五島市立盈進小学校、新潟県上越市立古城小学校、佐渡市立金井小学校、内海府小学校、前浜小学校とZoomでつながり、さまざまな新しい授業を実現してきたが、今年度は新学習指導要領でもうたわれている「社会に開かれた教育課程」づくりにも着手していきたい考えだ。そこで、総合的な学習の時間では「地域おこし」をテーマに戸田氏をアドバイザーとして迎え、児童の学習に協力を仰ぐことで、学校職員だけではなく、民間の意見も取り入れたカリキュラム作りを進めていく予定だ。

 「Dream Project」のコンテンツの内容については、小学校職員より「児童にも制作段階からかかわらせたい」と要望があり、児童と学生でZoomミーティングの機会を計5回設けた。学生はやってみたいことのヒアリングを通して、よりよいコンテンツづくりに意欲を燃やしている。

 同プロジェクトを立ち上げた同大総合人間科学部4年(当時)関田美央さんと文学部4年(当時)の西形幸祐さんは「子供たちに好きなことや夢に向かっていくことの大切さを伝えたい」「輝く未来の自分像をイメージするきっかけになってほしいという思いがプロジェクトの立ち上げにつながった」と話す。

 プロジェクトを実施している総合グローバル学部2年の内山きらりさんは「このプロジェクトは、新しい教育の姿を見せられると思っている」と話し、同2年の江川真唯さんは「これからも子供たちの元気な笑顔と先生たち、大学生の思いと共に取り組んでいく」と意気込みを語った。

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