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新型コロナウイルスの感染の有無を確認するPCR検査(遺伝子検査)の検体採取で、通訳同行が困難な外国人に対応する医療者に活用してもらおうと、順天堂大学医学部医学教育研究室の武田裕子教授らが、動画「医療で用いる『やさしい日本語』-新型コロナウイルス検査編-」を作成し、公開している。
「やさしい日本語」は、難しい言葉を言い換えるなど、日本語に不慣れな外国人にもわかりやすい日本語。動画では、体温測定や検査の説明など、一般的に新型コロナウイルス検査時の声かけで使われる表現をやさしい日本語を用いて説明している。例えば検体採取の時には、「鼻にこれを入れます」と綿棒を実際に示して伝えたり、文章の終わりを「です」「ます」ではっきり述べて一文を短くしたりすることが大切という。
武田教授は「検査を受ける緊張の中、言葉の壁はいつも以上に大きく感じられるはずです。『やさしい日本語』を用いることで、外国の方だけでなく、高齢者や障がいのある方にもわかりやすい表現にできます」と活用の意義を話す。
動画は「医療×『やさしい日本語』研究会」と共同で制作しており、同研究会のウェブサイトでは、外国人に問診票を書いてもらう際に役立つ「やさしい日本語」表現なども紹介している。今後も同研究会と協力し、医療現場での「やさしい日本語」の普及を目指していくという。