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大学倶楽部・大阪教育大

学生アンケート結果を教員にフィードバック 全学FD事業を実施

ウェブ会議システム「Microsoft Teams」のライブイベント機能で「学習・生活調査の結果速報」について報告する大阪教育大の森特任助教

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 大阪教育大学は、大学教員を対象とした全学FD(ファカルティディベロップメント)事業「オンライン授業への挑戦2」を5月20日に開催した。ウェブ会議システム「Microsoft Teams」を使用し、非常勤講師を含めた240人が参加した。

 FDは大学教員の授業内容や教育方法を改善し向上させるための取り組み。第1回は5月1日に開催。オンライン授業実施の課題や実践事例を紹介した。「オンライン授業への挑戦」をテーマにしたFDとしては今回で2回目の実施。

 はじめに、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴うインターネット授業期間での学生の修学状況や、経済的状態や心・身体の状況を把握するために、全学生を対象に行ったアンケートの速報結果について、情報基盤センターの森兼隆特任助教が分析と報告を行った。同アンケートは、修学状況を必要に応じて改善することや、必要な施策やサポートが必要な学生にアプローチすることを目的に実施した。

 調査では、約10%の学生がコロナにより帰省中であることや、学生生活の相談相手を「大学の友人」と選択したのは1年生で66%と、新入生間のつながりが弱いこと、プリンターを持っていない学生が27%いることなどが分かった。授業形態別の満足度では、1、2年生には動画や音声を伴うオンデマンド型授業の満足度が高く、4年生には同時双方向型の授業が求められていることなどが報告された。

 また、授業で困っていることは、「集中力が続かない」「課題が多くて対応できない」「図書館が利用できず、調べることができない」の回答が多く、コロナの影響で「アルバイトが減った」または「ゼロになった」と回答した学生が60%以上おり、収入減による学業継続への懸念なども分かった。

 続いて、学校教育部門の八田幸恵准教授が、「オンライン授業における成績評価」について講演。「これまで対面で行ってきた定期試験をオンラインで完全に再現できる良い方法がどこかにあるわけではない」と前置きしたうえで、毎回の課題や質疑応答などを通じて行う「形成的評価」と指導の終わりに行う「総括的評価」を段階的に組み合わせて設計することの必要性を説明した。また、学習支援システム「Moodle」の小テスト機能を活用して、問題や選択肢をランダムに変更したり、グループワークでの成果物と個人の成果物を提出させたりするなど総合的に評価する方法があると話した。

 情報基盤センターの尾崎拓郎講師は、Moodleの小テストモジュールやアンケートモジュールを活用して、学生の提出物を効率的にフィードバックする方法などを説明した。

 保健センター長の宮前雅見教授は、6月から開始される対面授業に向けた感染症予防について講演し、感染予防の注意点や講義においては、前2列は空席とし、教員と学生の距離が確保できない場合は、マスクに加えてフェースシールドを併用する等の対策を話した。

 最後に、岡本幾子理事・副学長が、「今回のコロナウイルスによって、日本の教育の在り方が大きく変わることは間違いない。『災い転じて福となす』という言葉があるように、情報通信技術(ICT)を活用した大学教育を展開し、学びの質を向上させる取り組みを継続していただきたい」とあいさつした。

 参加者からは、「成績評価について、示唆を得ることができた。課題の提示や提出について学生に寄り添った対応を図っていきたい」「学生の不安や苦悩、悩みなどについて、気になっていたので知ることができて良かった。研究室所属学生については、引き続きフォローをしていこうと思う」などの感想が寄せられた。

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