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大学倶楽部・大阪教育大

コロナ禍での新入生の悩みを共有 全学FD事業で

ウェブ会議システム「Microsoft Teams」を使用して「新入生がどんなことに困っていたか」について報告する小田村さん

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 大阪教育大学は、大学教員を対象とした全学FD(ファカルティディベロップメント)事業「オンライン授業への挑戦3」を6月3日に開催した。ウェブ会議システム「Microsoft Teams」を使用し、非常勤講師を含めて約110人が参加した。

 FDは大学教員の授業内容や教育方法を改善し向上させるための取り組みで、新型コロナウイルス感染拡大を受けての授業運営にかかわるテーマでは3月末から実施しており、そのうち「オンライン授業への挑戦」としては3回目の開催となる。情報基盤センターの尾崎拓郎講師による司会進行のもと、大学祭準備会委員長で、学校教育教員養成課程2年生の小田村美湖さんが「新入生がどんなことに困っていたか」をテーマに発表を行った。準備会のツイッターやフェイスブックなどのSNS新入生歓迎アカウントを通じて寄せられた新入生の質問や悩み2227件を分析。「ターム制や学年暦、シラバスなど用語の意味」や「時間割の組み方」などの教務に関することや、「課題の指示がわからない」「リポートの書き方を教えてほしい」などの授業に関することが、全体の8割を占めた。小田村さんは授業に関して学生の声を代弁するとともに、「日々アップデートされる新入生の悩みに耳を貸していただきたい」と教職員に呼びかけた。

 続いて、オンライン授業での実践事例を5人の教員が紹介した。教育イノベーションデザインセンターの仲矢史雄教授は、リアルタイムにアンケートの集計結果を確認できるサービス「Mentimeter(メンチメーター)」を活用したウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」の授業事例を紹介した。

 高度教職開発部門の庭山和貴准教授は、Zoomを利用した授業で、受講時の設定ルール(ミュート、カメラのオン・オフなど)を提示。ワークを頻繁に入れることを意識していると話し、 Zoomの参加者同士をグループ(個別のトークルーム)に分けることができる「ブレイクアウトセッション機能」やアンケートを作成、分析できるサービス「Googleフォーム」を活用した実践事例を発表した。

 スポーツ科学部門の橋本恒特任助教は、オンラインでの体育実技の授業について、オーストラリアで開発されたF45というトレーニング手法を取り入れた実践事例を紹介。ソフトボールの投球・打撃の動作を九つのパーツに分けて、各45秒のトレーニングを繰り返す効率的なトレーニングを行い、活動をウェブアンケートで記録することで、効果を自己分析できる実践を紹介した。

 グローバルセンターの長谷川ユリ教授は、授業でのフィードバックの重要性を語り、Moodleに提出した課題をフィードバックする事例を紹介。留学生の約5%が海外(母国)にいることや、海外では教科書が買えないこと、留学生にとってZoomによる授業では話し方が早すぎて聞き取れない場合があることなどに留意してほしいと話した。

 4月に着任したばかりの家政教育部門の村田晋太朗特任准教授は、会ったことのない学生とどのように学んでいくのかに悩みながらも、事前アンケートで、授業設計のための情報収集を行い、学生が受講前、受講中、受講後の成果を記録し、自己評価する「OnePagePortfolio(振り返りシート)」を作成し、クラウドストレージで共有しながら展開している実践事例を紹介した。

 参加者からは、「小田村さんの堂々とした発表と、新入生に対するフォローが行き届いて素晴らしいと思うと同時に、大学側の新年度の組織としての体制構築と個々の意識について、見直しが必要と強く感じた」「学生が発表を頑張ってくれたことを頼もしく感じた。留学生のためにできることをしようと思う」「より具体的で実践的な内容で大変興味深い。授業で活用したいと思う」などの感想が寄せられた。

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