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大学倶楽部・神戸学院大

社会リハビリテーション学科の藤田講師が、日本保健医療行動科学会の奨励賞受賞

研究に取り組む藤田講師

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日本保健医療行動科学会からの中川記念奨励賞の賞状を手に笑顔の藤田講師

 神戸学院大学総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科の藤田裕一講師(社会福祉学)が日本保健医療行動科学会の「中川記念奨励賞」を受賞した。6月20日にオンラインで実施された学会総会で表彰された。

 この賞は、学会誌の掲載論文、国内外での学会発表、学会関連分野での学位の取得、学会関連の諸活動などを通じて、保健医療行動科学に貢献した45歳以下の研究者に贈られる。受賞した賞の名称は、医の倫理を問い、患者の人権尊重に尽くした故中川米造・初代学会長(大阪大名誉教授)の業績に由来する。

 藤田講師は二分(にぶん)脊椎(せきつい)症という生まれつきの疾患のため、下肢障害と膀胱(ぼうこう)直腸機能障害がある。分娩(ぶんべん)1万件のうち数人というまれな障害の「当事者」である自身の体験も研究素材とし、二分脊椎症者の語り(ナラティブ)の聞き取りを続けている。障害のある当事者を対象にアンケート調査も行い、当事者の語りと統計調査の2段構えで二分脊椎症者の置かれている現状や意識を明らかにするのを研究の目的としている。

 藤田講師は精神保健福祉士と臨床心理士の資格も持ち、精神障害や発達障害のある人へのカウンセリングの経験も豊富。かつて勤務したハローワークでは障害者の就労支援にあたり、雇用主からのどんなサポートをすればよいかという相談にも応じた。

 車いすで街を歩くと「かわいそう」だと見られるステレオタイプの障害者観が今も強く、「頑張ってますね」などと声をかけられるのも不思議に感じるという。障害があっても幸せに生きる姿を示したいという思いから幸福感についての多くの論文を書いた。障害者も健常者と同じで、「自分が誰かに支えられるばかりではなく、誰かの役にも立っている」という感じが幸福感につながると論じている。「人が幸せに生きるには何が必要か」という問いに答えるために社会福祉学と心理学の両面から研究をしている。

 趣味も多彩で、特に俳句は「藤田翔青」の俳号を持ち、地元兵庫の俳句誌「いぶき」の編集長も務める。若い頃に詠んだ「月を見てゐ(い)れば死ぬことなどできぬ」は本当につらかったときの気持ちを表現した。「タイヤ交換明易の車椅子」と、障害者の自分を俳句でも表現し、俳諧から社会の動きを見すえる。昨年度は母校の高校を含めて6回講演し、自身の体験や研究などについて語った。藤田講師は「広く私の活動や研究を評価していただき光栄です」と受賞を喜んでいる。

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