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立命館アジア太平洋大(APU)は言語教育センター(CLE)の教員が監修した日本語学習サポートアプリ「TOBIRA」“サバイバル編”の配信を、7月29日から開始した。APUがアプリを開発・提供するのは今回が初めての試みとなる。
開学20年来、多様な母語や言語学習歴を持つ留学生を受け入れてきたが、英語基準で入学する学生の中には日本語の知識が全くないケースもあるほど、初年時の日本語力にばらつきがある。そのためオリジナル日本語学習テキスト(「日本語5つのとびら」凡人社)を作成して、多文化環境における日本語教育に力を入れており、どんな学習段階からもスムーズに日本での生活、また日本語学習を始められるよう、テキスト教材「日本語5つのとびら(サバイバル編)」を入学予定者に送付して入学前から日本語学習を支援してきた。
今回のアプリはスマートフォンなどでより手軽に利用できる学習環境を提供することで、気軽に、遊びも含めた日本語への親しみを促し、入学後の日本語学習への適応度を高めることを目指す。APUでは2020年9月入学の留学生(約450人予定)より、入学前学習としてこのアプリの利用を推奨し、ユーザーの声を聞きながら、今後も引き続きアプリのコンテンツを豊富にしていく。アプリにはひらがな、カタカナ/数字/時間表現/日本の通貨(紙幣・硬貨)、曜日、日付、月/基本的なあいさつ(「はじめまして」「こんにちは」など)の書き方、読み方、聞き取り(音声)練習のコンテンツを収録しており、App StoreまたはGoogle Playで「TOBIRA」で検索してインストールが可能。APU入学予定者だけでなくだれでも無料で利用できる。
アプリを監修した同センター長の本田明子教授は「サバイバル編のアプリの開発は、世界の各地にいる人たちに、このとびらを開くことで日本語の世界に触れてほしいという思いから始めた。教科書がアプリに変わり、世界中どこにいても開くことのできるとびらになったことで、ドラえもんのどこでもドアのように、このとびらが世界中の人たちを日本語の世界にいざなってくれることを願う」と話している。