メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

大学倶楽部・神戸学院大

インターンシップでオンライン修学旅行を企画

オンライン修学旅行の画面で話す釣部実さん

[PR]

波佐見焼の工房にある陶器の画面
長洞元気村の村上誠二代表から出された防災クイズの画面

 神戸学院大学現代社会学部社会防災学科3年、釣部実さん(20)が、インターンシップ先の石川県七尾市にあるまちづくり会社「御祓川(みそぎがわ)」で企画した「オンライン修学旅行」が7月23日に実施され、好評だった。

 コロナ禍で集団での旅行が難しくなっているこの時期、テレビ会議システム「Zoom」を使って「仮想旅行」を体験してもらい、被災地などの様子を学んで、住民の皆さんと画面を通じて交流もしてもらおうというのが狙い。日程が合わず、七尾市の高校生ら数人の参加にとどまったが、協力者ら約20人が体験を共有した。 

 「仮想旅行」先には釣部さんが高校時代から付き合いのある岩手、長崎両県と地元七尾市の3カ所を選んだ。東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の住民団体「長洞元気村」の村上誠二代表は津波で地区が大きな被害を受けた当時の様子や、子どもたちに笑顔を取り戻してもらうための「長洞元気学校」などの活動についての話をした後、防災意識についての防災クイズを用意してくれた。「自治会に加入していない世帯にはおにぎりを配らなくていいか」の問いには参加者のほとんどが「配る」と答えた。「まずは必要な食べ物を提供し、自治会加入の意義を説明するのは後日でもいい」などの理由がチャット機能を使って参加者の声として紹介された。

 意外な話として、震災後、長洞地区を訪ねた米国ノーステキサス大学の学生12人のうち10人が「配らなくていい」と回答したことが紹介された。理由は「自治会は助け合いを目的とする組織なのだから、会員ではない人に配ってしまったら組織の存在意義がなくなる」というもの。参加者らは国による価値観の違いを認識させられた。このクイズの正解は「なし」だったが、改めて防災について考えさせてくれた。

 この後、焼き物の街、長崎県波佐見町に移り、伝統ある波佐見焼の工房の中を紹介してもらった。参加者らは、職人による絵付けなどの仕事ぶりや、さまざまな陶器の製品が並ぶ棚、焼成のための機器を画面で見せてもらった。最後は七尾市に戻り、5月に毎年開かれる大きな山車「でか山」が市街を引き回される「青柏(せいはく)祭」が今年はオンライン開催になったことを惜しむ地域の人たちが祭りの魅力を語り合った。

 釣部さんは、「地元の新聞やテレビの皆さんが再々取材してくださり感激しました。日程が合えばもう少し参加者も増えたはずで現地から説明してくださった皆さんには申し訳ないと反省しています。ただ、石川県の高校から授業でオンライン修学旅行に参加させてほしいという申し出があり、取り組みの広がりに驚いています」と話している。

 釣部さんは、春休みだけの予定で、高校時代にも滞在したことのある七尾市でアルバイトしていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって滞在期間を延ばし、5月から8月末までの期間、同社でインターンシップ生として活動している。

神戸学院大

公式HP:http://www.kobegakuin.ac.jp/
所在地:〒650-8586 神戸市中央区港島1-1-3
電 話:078-974-1551

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 香取慎吾さん、民放連続ドラマ主演 SMAP解散後初 SNS「指殺人」巡る刑事もの

  2. ラグビー元日本代表、湯原祐希さん死去 36歳 トレーニング中倒れ

  3. 岸田氏、古賀氏と決別決意? 派閥パーティー招待せず 総裁選対応に不満

  4. 東証、システム障害で全銘柄の取引停止

  5. 「サカキバラとは違う。必要に迫られて」 座間事件9人殺害・白石被告一問一答(その1)

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです