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大学倶楽部・神戸学院大

神戸市看護大と専門職連携で合同授業 100人が保健医療福祉分野の知識深める

自分が目指す職種と周辺職種について学ぶ学生ら

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保健医療福祉分野の専門職への期待などについて講演する兵庫県明石市の泉房穂市長
地域の人の話に耳を傾ける学生ら

 神戸学院大学と神戸市看護大学で保健医療福祉分野の専門職を目指す学生が合同で学ぶ「専門職連携教育(IPE)」が9月18、19日、神戸学院大学ポートアイランド第1キャンパス(神戸市中央区)で開催された。神戸学院大学の薬、総合リハビリテーション、栄養、心理の4学部と神戸市看護大学看護学部の学生約100人が参加。自身が目指す職種について、他職種を目指す学生に紹介するなどの授業があり、学生らは周辺職種について知ることで職種の壁を越えて理解を深めた。2010年度から始まり、18年度からは履修単位化にも踏み切っており、取り組みは地域での専門職の育成に貢献している。

 初日から少人数に分かれ、「保健医療福祉分野におけるさまざまな職種を知ろう」のプログラムで交流学習。グループごとにボードに短文で自身の職種について説明するメモを次々と貼り付け、その職種を目指す学生から発表があった。

 続いて、「保健医療福祉分野のニーズと専門職の役割」の演題で太田淳子・栄養学部准教授の講義を聴いた。管理栄養士の資格を持つ太田准教授は、妻が夫の食事を介助し、夫がせきこむ場面のイラストを見せ、「嚥下(えんげ)障害が心配」「介助の一口の量が多すぎる」などと考えられる心配な点を列挙した。この中で「管理栄養士だけで解決できることがいくつあるか」と質問。「ゼロ」が正解で、「複数の専門職が連携し合わないと解決しない問題が多い」ことを教えた。また、「専門職が最善と考えることが療養者にとっては必ずしも最善ではなく、非効率なこともある」とも指摘した。

 2日目は弁護士と社会福祉士の資格を持つ兵庫県明石市の泉房穂市長が「やさしい社会を明石から――専門職への期待」の演題で講演した。専門職に求める心がけとして、「高く」「広く」「強く」

をキーワードに、専門性を向上させ社会情勢に即していくこと▽知識の幅や人と人とのつながりを広げていくこと▽専門職としての誇りや社会的影響力を強くしていくこと――が必要だと述べた。

 さらに、「こどもを核とした誰もが暮らしやすい明石のまちづくり」施策について紹介。聴講した学生からは「どこの街でも明石市のような温かい街づくりができるのか」「こどもが増えるということは待機児童の増加につながると思うが、どんな対策をしているのか」「講義を聴いて専門職は政治家や行政に自らつながっていく必要があると思ったが、どのような行動を起こせば、つながることができるのか」などと質問が相次いだ。

 また、がんや難病と付き合いながら生活する地域の人たちの話を聞くプログラムもあり、地域で尊厳ある暮らしを送ってもらうために専門職として何ができるかを考えた。

 参加した学生が目指す専門職は、社会福祉士・精神保健福祉士▽理学療法士▽作業療法士▽管理栄養士▽臨床検査技師▽公認心理師▽看護職(看護師、助産師、保健師)▽薬剤師――の8職種。IPE運営委員長の西垣千春・総合リハビリテーション学部教授は「これほど多くの専門職を目指す学生が一堂に会するIPEは他大学にはない取り組みです。地域の中で皆さんの健康を支える専門職を育てる上で、重要な役割を果たしていければうれしいです」と話している。

 取り組みの詳細は神戸学院大のIPE専用サイトに掲載。

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