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相愛大学は11月10、12日、若い世代の魚離れを防ごうと、うおいち(大阪市福島区)と愛媛県大阪事務所(大阪市西区)、国産水産物流促進センターの協賛のもと、「お魚料理教室 食育推進プロジェクト」を同大学南港キャンパス(大阪市住之江区)で実施した。同大学人間発達学部発達栄養学科の学生76人が参加し、簡単にできる魚料理を楽しんだ。
同プロジェクトは、食育ができる管理栄養士育成をめざす同大学人間発達学部発達栄養学科▽おいしい魚料理を広く紹介する取り組みを推進する水産物荷受け事業会社のうおいち▽愛媛県のこだわりの「食財」を広く紹介する同県大阪事務所——による生活習慣病予防や健康の維持向上をめざす産官学連携の取り組みで、今年で6回目。2015年から定期的に開催している。
今回は、国産水産物流通促進センターと愛媛県大阪事務所から、愛媛県の特産である「愛鯛(あいたい)」、山の芋「やまじ丸」、愛媛の新しいお米「ひめの凜」などの「食財」の提供を受け、愛媛の郷土料理「宇和島鯛めし」と、愛鯛のうまみを活かした「潮汁(うしおじる)」を作った。大きな魚を前に、悪戦苦闘する学生の姿も見られたが、指導には、同大学卒のうおいちの管理栄養士も加わり、メニューの作成の仕方や魚の下ろし方を学んだ。
同大学発達栄養学科では、「産官学食育実践演習」の授業の一環として、市場の施設見学や食品製造企業などが行う「食」に関する活動を体験したり、学外のコンテストに応募するためのレシピの開発に取り組んだりと、管理栄養士に必要な食育のための実践力習得を行っている。
近年、全ての年齢層で魚離れが進行し、日本人の魚の消費量は年々減退している。少しでも多くの人の魚離れを減らしていくために、今後も同プロジェクトなどで啓発活動を続けていく予定だ。