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谷中教授総監修の環境省「第8回グッドライフアワード表彰式」 受賞団体が決定

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最優秀賞を獲得したNPO法人東京里山開拓団の受賞の様子 拡大
最優秀賞を獲得したNPO法人東京里山開拓団の受賞の様子
受賞者・実行委員らの集合写真 拡大
受賞者・実行委員らの集合写真
グッドライフアワードにエントリーする団体・個人の特徴を解説する谷中教授 拡大
グッドライフアワードにエントリーする団体・個人の特徴を解説する谷中教授

 ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学経営学部グローバル経営学科長の谷中修吾教授が総合プロデューサーを務める環境省主催の「第8回グッドライフアワード表彰式」が12月5日、東京都渋谷区で開催された。今回の表彰式は、新型コロナウイルス禍への対応から出席者の人数を絞って開催され、参加者の多くは初めて導入されたオンライン配信でその様子を見守った。

 グッドライフアワードは、環境と社会を良くする取り組みを「環境大臣賞」として表彰するプロジェクトで、今年のエントリー総数は192件であった。表彰式当日は、環境大臣賞を受賞した10の団体が表彰式に参加し、取り組み内容の発表と受賞の喜びを語った。

 表彰式の冒頭に登壇した環境省事務次官の中井徳太郎さんは、世界中が気候危機とコロナ禍という二つの大きな危機に直面していることを提示したうえで、環境省は脱炭素社会・循環経済・分散型社会の「三つの移行」等により、地域循環共生圏の具体化を目指していると説明。「危機に対して、一人一人が生活者・購買者として行動を変えていき、新しい経済社会を作っていくことに大きなカギがあると考えています。皆さんと一緒にこの活動をさらに盛り上げていきたい」と力強く話した。

 イベントを総監修した谷中教授は、グッドライフアワードに応募するのは、アイデア段階の事業者ではなく、実際に10年・20年・30年以上にわたって現場で活動に取り組んでいる団体が多いという特徴を解説した。今年で8回目を迎えるため、環境大臣賞は80件、特別賞を含めると受賞団体は200件以上、応募団体の総数は1000件を超えているという。「これほど多種多様な手段でSDGs(持続可能な開発目標)に取り組む国は希少です。日本は、誇りを持って、地域循環共生圏の実現を世界に発信していくだけの実績があります」と参加者に語り掛けた。

 今年の取り組みの最優秀賞には、NPO法人東京里山開拓団の「荒れた山林を児童養護施設の子どもたちと伐(き)り拓(ひら)いて里山づくり~自らの力でふるさとを創り上げる試み~」が輝いた。表彰式に登壇した代表の堀崎茂さんは、この取り組みは、児童養護施設の子どもと山林を一緒に再生することで、山林の保全と児童福祉の課題を同時に解決できる活動であると紹介した。

 同じく登壇した事業パートナーである児童養護施設長の高田祐介さんは、「施設の子どもたちは土日に何をしたらよいか分からず、窮屈な思いをしている場合が多いです。そのなかで、山林は、子どもたちが自然に触れ、体を動かして疲れて帰ってくることのできるテーマパークのような場所です」とコメントした。堀崎さんは最後に「荒れた山林と児童養護施設の子どもたちを掛け合わせた私たちの答えは“ふるさと”でした。荒れた山林を社会のためにどう活用できるか皆で一緒に考えていきたいです」とスピーチを締めくくった。

 優秀賞には、福岡県大木町による「生ごみを循環させるシステム」の取り組み、NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターによる「小中学生へ山村留学を提供する」取り組み、有限会社カネマツ物産とカネマツクラブ有志による「地域に根差した八百屋が地元の自然農業の事業化を推進する」取り組みの三つが選ばれた。

 最後にグッドライフアワード実行委員長の益田文和さんは「グッドライフアワードの強みは、賞を取って終わりではなく、受賞者や参加者同士で環境と社会をより良くするために連携する仕組みがあること。このグッドライフアワードを通じ、この国の将来を新たに作っていくくらいの覚悟を持ちながら、皆で社会を良くしていきましょう」とイベントを締めくくった。

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