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フェリス女学院大学の学生が開発に携わった2種類の給食メニュー「百人一首献立」が、1月、横浜市立中学校での配達弁当「ハマ弁」にも登場する。
【1月12日(火)】(横浜市立緑園東小学校メニューのアレンジ)
「たまごの汁物」は、百人一首79番「秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけさ」(左京大夫顕輔)をモチーフとし、夜空と雲の合間から見える月をイメージしている。
【1月20日(水)】(横浜市立北方小学校メニューのアレンジ)
「もみじる」(もみじ麩のすまし汁)は、百人一首32番「山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり」(春道列樹=はるみちのつらき)をモチーフとし、歌中の紅葉を「もみじ麩(ふ)」に見立て、川に流れる葉を野菜で表現した。「もみじる」というメニュー名は、「もみじ+汁」を縮め、呼びやすい名称に工夫している。
「鶏肉の竜田揚げ」は、百人一首17番「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」(在原業平朝臣)の「竜田川」に由来している。
いずれのメニューも、学生が百人一首から和歌を選定し、和歌や古典文学特有の「見立て」やことば遊びを取り入れながら、デザインした。
同メニューは、同大の実践型教養教育として展開する「全学教養教育機構(CLA)」の科目の一つであり、実社会と結びついた課題を具体的に設定し、解決策や企画を立案・提案する方法を体験的に学ぶ「プロジェクト演習」の成果となる。
横浜市教育委員会の記者発表
同大と横浜市立小学校2校とのメニュー開発について