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東京工芸大は昨年12月26日、国内最大規模の高校生による自主製作映画コンペティション「高校生のためのeiga worldcup 2020」(同大、NPO法人映画甲子園共催)の最終結果発表と表彰式を同大中野キャンパス(東京都中野区)で開催した。
同大は映画界の人材育成に貢献することを目的に、2018年から共催している。今年の表彰式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、会場形式に加えて、表彰式の様子を高品位360度映像で見られるユーチューブでの生配信も行われた。
応募総数93作品の中から、地域部門最優秀作品賞には、1300年前、地元の神奈川と埼玉と海の向こうをつないでいた渡来人の足跡を「高麗」を通じてたどる神奈川県立横浜翠嵐高校の「高麗をめぐる」が選ばれた。自由部門最優秀作品賞には、幽霊が見える写真部員の主人公と事故で亡くなり幽霊となった先輩との交流を描く国立米子工業高等専門学校の「幽かな光」が選出された。
「幽かな光」は、今大会から設けられた「山川直人賞」も受賞。映画監督で同大芸術学部映像学科の山川教授の名前を冠した同賞は、自由部門入選作品の中から、高校生の持つ心情、個性、感受性、人間的パワーを最も感じさせてくれた作品に対して贈られる。
審査員は、日本アカデミー賞受賞などの力のある映画監督や脚本家、美術監督、編集ディレクター、テレビ局エグゼクティブプロデューサー、映画音楽の作曲家など総勢20人が務めた。
全ての応募作品について、審査のコメントやアドバイスをメールなどで送り、個別指導を行っている。さらに、表彰式終了後には、入選作品に対しても第2次審査員全員からのアドバイスメールも送付している。