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実践女子大学(東京都日野市)は、大相撲11月場所で、日本相撲協会と同大学の学生がコラボレーションして開発した商品の販売を再開した。新商品も販売され、中には売り切れてしまうものも。連日10人以上の行列ができるなどしてにぎわいをみせた。
11月場所は、昨年11月8日から22日にかけ両国国技館(東京都墨田区)で開催された。コラボ商品の販売は、2020年の初場所以来となる。
豆しぼり手ぬぐいやメガネふきといったコラボ商品が並ぶ中でも、リップクリームと新商品のハンドクリームの売り上げが好調だったという。参加した人間社会学科3年の君島ほのかさんは「セットで買うとポーチが付く。そのポーチが売り切れてしまった」と語る。どちらも500円。バニラの香りに似た「びん付け油の香り」の目新しさや、白地にピンクと紫の石畳み模様のかわいさからも注目を浴びた。
開発したのは、同大学生活環境学科の塚原肇教授が指導する「実践すもうガールズ」と呼ばれる38人の学生だ。彼女らが開発したグッズを、学内で募集されたボランティア28人の学生が販売。午後1時から5時までの4時間、業務に携わった。参加した国文学科1年の関根千夏さんは「思ったよりも売れたことにびっくり。やりがいを感じた」と感想を述べた。関根さんはコロナ禍でなかなかキャンパスを訪れることができなかった新入生の一人だ。今回の活動を通して、学内の知り合いができたことに参加の意義を感じていた。
18年夏場所から販売ボランティアを開始。これまで留学生を含む延べ約160人の学生が活動してきたという。販売時間終了後には実際に観戦することもあり、日本相撲協会社会貢献部の三保ケ関親方(元前頭・栃栄)からさまざまな豆知識を教えてもらいながら、相撲について学ぶ機会にもなった。ボランティアをした君島さんは「今回の活動を通して相撲が好きになった。また参加したい」と意欲を見せた。
政府の緊急事態宣言の再発令を受け、同大は1月の初場所への学生ボランティア派遣を見合わせた。コラボ商品の販売は学生に代わり親方衆や協会職員の手により続けられている。