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大学倶楽部・大正大

公式HP:https://www.tais.ac.jp/ 所在地:〒170-8470 東京都豊島区西巣鴨3-20-1 電話:03-3918-7311

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大学倶楽部・大正大

地域活性&伝統野菜復活計画 ~「育てる・食べる」を通して生まれる多様なコミュニティー~

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7号館3Fテラスの畑にて作業する様子 拡大
7号館3Fテラスの畑にて作業する様子
学内のデッドスペースを利用するため土壌ではなく土のうや波板等を使って畑を作成する工夫 拡大
学内のデッドスペースを利用するため土壌ではなく土のうや波板等を使って畑を作成する工夫
コロナ禍により遠隔栽培として水耕栽培を導入 拡大
コロナ禍により遠隔栽培として水耕栽培を導入

 大正大学(高橋秀裕学長、所在地:東京都豊島区)の社会・地域貢献に関する科目「サービスラーニングⅡ-D」において、キャンパスでの農業活動が進行中だ。学生と教職員が、学内の屋上や建物裏などのデッドスペースを利用した「キャンパス農園」(担当教員:古田尚也教授)で巣鴨にゆかりのある野菜を「育て、食べる」ことを通し、大正大学のエリアキャンパスである巣鴨の地域コミュニティーを育むことを目指した活動を実践している。

 「キャンパス農園」では、同大学の連携自治体(95自治体)より提供を受けた種苗の他、滝野川に本社のある株式会社日本農林社から提供してもらった江戸野菜(※)等の特徴ある40種類以上の野菜や果樹を栽培している。

 巣鴨の地は、明治時代に旧中山道を巣鴨から北上した所から滝野川三軒家(現:北区滝野川6丁目)の間が「種屋街道」と呼ばれるほどの種苗販売街だった歴史から、滝野川ゴボウなど多くの伝統野菜の品種があった。同活動には、こうした巣鴨の地域の歴史を現代によみがえらせる狙いもある。

 エリアキャンパスにおいて大学が地域を巻き込んだ伝統野菜の復活と、日常生活の中で自然と会話が生まれる場の提供により、「『育てる・食べる』を通じて地域コミュニティーを育てる」ことを目的として活動を進めている。なお、「キャンパス農園」で育てた野菜やその加工品は、同大南門広場で随時頒布を行っている。

(※)江戸野菜(江戸東京野菜)…江戸時代から主に現在の東京23区やその周辺で伝統的に生産されていた野菜

【背景】

 大正大学教職員が、2016年から巣鴨キャンパス内のデッドスペースを利用し、豊島区を拠点として農作物の栽培を行い、都市型グリーンインフラのあり方を考え、実践する「としまグリーンインフラ研究会」を設立・活動してきた。本取り組みは、「トヨタ自動車環境活動助成プログラム」より活動支援を受け、2020年度から「すがもプロジェクト」(※)と連携し、授業「サービスラーニングⅡ-D」へ発展した。

(※)すがもプロジェクト…巣鴨一帯をキャンパス(エリアキャンパス)として捉え、エリアキャンパス内を活性化するためのさまざまな施策を学生・教職員が実施。

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