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ユニバ・リポート

<iOSアプリ>顔認識も音声サポート--マイクロソフトのシーイングAI

 人工知能(AI)が視覚障害者の目の代わりをしてくれるスマートフォン用のカメラアプリが、英語圏の視覚障害者の間で好評だ。昨年7月、米マイクロソフトがアップルのアイフォーン向けに開発した無償アプリ「SeeingAI(シーイングエーアイ)」で、カメラの前にいる友人や写真に写っている人の顔を認識して音声で知らせてくれる。そのほかにも色や光量、紙幣や手書き文字など九つのモードを選んで利用できる。

     顔認識では「うれしそうな長い髪の26歳の女性」「メガネをかけた硬い表情の75歳の男性」などと心理描写も含めて外見を説明するのが、既存の類似アプリにはない特徴だ。また「一人の顔、中央、2フィート先」などと被写体の位置も詳しく説明してくれるため、視覚障害者が独力で的確に写真が撮影できそうだ。また事前に顔写真に氏名を登録しておけば、次回その人がカメラのファインダー内に入ると、音声でその人物がいることを知らせてくれる。

     光量や色、紙幣識別などは、機能の切り替えと同時に計測が始まる。光認識では音の高低で明暗を確認できる。また色識別では衣服の部分によって違う色をリアルタイムで読み上げるため、カメラを動かしながらどの部分がどの色なのかが正しく理解できる。紙幣の識別は現在、米ドル、カナダ・ドル、ユーロ、ポンドが対象。

     屋外の活動などで状況解説が受けられるシーンプレビューモードはスポーツ観戦などに利用できそう。顔認識を十分活用するには、今後、スマホを手に持つ必要のないハンズフリーのメガネ型端末への対応が求められる。【岩下恭士】