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ユニバ・リポート

世界初のアンドロイド日本語対応音声点字情報端末--エクストラがブレイルセンスポラリス発売

写真=ブレイルセンスポラリス

 自動点訳ソフトなど視覚障害者向けの支援技術を開発・販売する有限会社エクストラ(静岡市)は基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載で、厚さ19ミリ、点字32セルのB5サイズ音声点字情報端末「ブレイルセンスポラリス」=写真=を発売した。

     韓国HIMS社が開発した携帯型音声点字ディスプレー「ブレイルセンス」シリーズの最新機種で、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末用のOSとして全世界に普及しているグーグルのアンドロイドを初めて搭載、点字キーボードに加えて、タッチジェスチャー操作にも対応した。また本体上面に小型液晶ディスプレーを搭載する他、テレビへの映像出力が可能なHDMI端子や無線映像も送信可能なMiracastにも対応、晴眼者の視覚サポートや映像メディアの字幕点字表示を可能にした。

     ポラリスは点字と墨字のワープロや電子メール、メディアプレーヤー、DAISYプレーヤー、FMラジオ、アドレス帳、予定帳、ウェブブラウザー、EXCELビューアー、電卓、コンパス、辞書、時計など既存の基本機能のほか、ドライブ、ドキュメント、スライド、カレンダーなどのグーグルサービスが利用できる。

     画面読み上げ用のスクリーンリーダーにはクリエートシステム開発の音声合成エンジン「ドキュメントトーカ」を搭載しており、「選択するにはエンターキーします」などと操作手順を音声でガイドする。

     本体背面には13メガピクセルのオートフォーカスカメラがあり、OCR(光学式文字読み取り)やQRコードリーダーとしての活用も期待される。アンドロイドアプリを自由にダウンロードできるグーグルプレイサイトから評判のOCRアプリなどを入手可能だが、操作が画像に依存する場合は「このアプリはお使いの端末用に最適化されません」などといった警告メッセージが表示され、視覚障害者向けに音声ガイドなどのアクセシビリティーが確保されていないことが分かる。

     点字表示が利用できるので、辞書アプリをはじめ、ツイッターやフェイスブックなどテキストベースのSNSサービスなどへの活用、乗り換え案内情報、ショッピングサイトや飲食店のメニュー検索などへの対応が望まれる。ブレイルセンスポラリスの価格は59万9000円(非課税)。

     エクストラは同製品を紹介する「エクストラ最新支援機器セミナー2018」を8月19日午後1時半~4時45分に開催する。場所は東京都新宿区にあるTKP市ケ谷カンファレンスセンター9階バンケットホール9Cで、定員は150人。参加は無料だが、事前予約が必要。希望者には、JR市ケ谷駅改札から会場まで誘導がある。申し込みは有限会社エクストラのセミナー申し込み専用アドレスseminar2018@extra.co.jpまたは電話054・368・6886まで。【岩下恭士】