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ユニバ・リポート

五線譜や地図も触って読める立体図形プリンター--イージー・タクティクス

写真=イージータクティクスで印刷した楽譜の一部

 情報通信システムの開発を手がけるSINKA(東京都中央区)が開発、この秋から販売を開始した立体イメージプリンター・イージータクティクス(EasyTactix)が大反響を呼んでいる。点字を知らない人でもワードやエクセルなどで作成した活字を点字で打ち出したり、写真や地図、グラフなどのイメージ情報も立体的に印刷して視覚障害者が触って分かるからだ。また小型で持ち運びが容易な上に、印刷時の騒音が50デシベル以下と図書館の中でも使えるのが大きな特徴。

     印刷はサーマルヘッド方式で、熱を加えると発泡する専用の立体シートを使う。付属ソフトを使って、ワードやエクセルで作成したイメージファイルを立体印刷できる。パソコンとの通信は、USBケーブルによる有線方式と無線のネットワークプリントが選べる。

     セールスポイントの一つは、これまで視覚障害者には判読が難しかった楽譜の五線譜の印刷。たとえば「きらきら星」の楽譜では、五線の上に浮き出た4分音符の位置で「ド、ド、ソ、ソ、ラ、ラ、ソ」などと読み取ることができる。浮き出される点の高さは印刷時間によって調節可能だ。

     イージータクティクスの価格は44万8000円で、専用立体シートは200枚の3セットで3万6000円。自治体によって日常生活用具給付事業の公費助成を受けられる場合がある。

     11月1日から3日間、東京都墨田区で開かれる視覚障害者向け支援技術の展示会「第13回サイトワールド」で、この製品を体験できるほか、2日の10時30分から12時30分までの講演「触ってみよう!立体五線譜」で、イージータクティクスと3D楽譜作成ソフト「FUGA」による楽譜印刷方法などが紹介される。【岩下恭士】