ユニバ・リポート

世界中の触地図を手軽に作製--3D「タッチマッパー」

写真=オープンストリートマップの地図(左)と立体印刷された地図

 視覚障害者向けの立体地図を提供する「タッチマッパー」。ホームページから住所を入力するだけで、周辺の地図情報を触って確認できるこのオンラインマップサービスが、最新の立体イメージプリンターを活用することでさらに使いやすくなった。

     タッチマッパーは2016年、フィンランドのサムリ・カルッカイネンさんが3Dプリンター用に開発した触地図製作システム。世界中の地図情報が無償で公開されている「オープン・ストリート・マップ」を利用して、3Dプリンターや立体イメージプリンターで触地図を打ち出す。

     地図上に表示されるのは道路や建物、川や鉄道など。川は異なる触感の実線で印刷するなど工夫が施されている。縮尺も1000分の1や1400分の1など利用者の触読能力などに応じて調節可能だ。3Dデータは一部有料で、PDFデータで受け取ることもできる。表示される地図情報は、線を基本としたSVG(スケーラブル・ベクター・グラフィックス)と呼ばれる画像で、拡大しても表示がぼやけない。一般的なJPEG画像よりもファイルサイズが小さく、表示もスムーズにできる。

     また、「SINKA」社のイメージプリンター「イージータクティクス」を使えば、触地図に点字を追加できる点も大きな特徴だ。付属の点訳アプリはワードやエクセルに対応。文書に貼り付けた地図に駅名や地名などをかな入力することで、点字を知らないヘルパーなどでも点字付きの地図を作ることができる。【岩下恭士】