「ハロームービー」で最新映画鑑賞 視聴覚障害者向けアプリ

 スマートフォンやスマートグラスを使って街中の映画館で視聴覚障害者が映画の字幕や音声ガイドを楽しめる、エヴィクサーの無償アプリ「ハロームービー(HELLO! MOVIE)」が好評だ。NPOメディア・アクセス・サポートセンター(MASC)のサーバーから配信される聴覚障害者向けの日本語字幕と視覚障害者向けの音声ガイドを事前にダウンロードしておくことで、街中の映画館で公開されたばかりのロードショーを家族や友人たちと一緒に楽しむことができる。

     現在公開されている映画のほか、最新の8月7日劇場公開予定の「映画ドラえもん のび太の新恐竜」などで、字幕と音声ガイドも同日公開される。MASCのサーバーは文化庁認証で著作権法の「送信可能化権」を取得しており、誰でも自由にアクセスして利用できる。日本の映画業界では2014年からパラブラのスマホアプリ「ユーディーキャスト(UDCast)」で字幕と音声ガイドによるバリアフリー対応を進めており、既に260作品以上が対応している。

     「ハロームービー」と「ユーディーキャスト」では、対応する作品が変わるものの、どちらも音声による同期技術を使ったアプリで、利用方法は変わらない。また、ハロームービーに対応した映画の字幕は、既に一部の映画館で貸し出しが始まった「字幕メガネ」(エプソンMOVERIO「BT-300」)で表示できる。また音声ガイドの再生は、機内モード状態でもブルートゥースイヤホンが使える。MASCでは、週刊の最新バリアフリー対応情報などをネット動画・音声配信サービスのポッドキャスト「映画みにいこ!」で提供している。【岩下恭士】