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ユニバ・トーク

11月13日 レジリエンス

 いよいよ14日(日本時間15日)、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから初の民間宇宙船、スペースX社の「クルードラゴン」が打ち上げられる。搭乗する宇宙飛行士の野口聡一さんらはその宇宙船を「レジリエンス」と命名した。心理学用語でもある英語の「レジリエンス(resilience)」は、逆境や困難から立ち直る回復力を意味する言葉。今年、新型コロナウイルスのパンデミックに翻弄(ほんろう)されている私たちにとって最も望まれるものだと思う。

     レジリエンスは、2月19日付毎日新聞朝刊の拙稿「記者の目」でも紹介した世界最大級の先端技術展示会「CES2020」でも、自動運転車や5Gと並び出展コーナーが設けられるほどの超トレンドキーワード。メンタルヘルスに関わる多くのカウンセラーや心理学者はもちろん、フェイスブックのCOO(最高執行責任者)、シェリル・サンドバーグ氏らが組織のマネジメントにも有効な概念として著書のタイトルにもしているほど。

     では具体的にレジリエンスを身に付けるにはどうすればよいのか? 専門家らの定義によると、直面した危機やストレスをマイナスと思わないこと▽自分に自信を持って目標を立てること▽失敗を恐れないこと▽体を動かすこと--など幾つかある。個人的に共感できるのは人の評価に頼らず、自分を信頼するということ。突然のコロナ禍で未来予測が不可能とも思える昨今だが、今日できることを発見するだけでも人生明るくなるはずだ。【岩下恭士】