ユニバ・リポート

スマートフォンでもキーボード操作スイスイ--クワーティーケースパッチ

クワーティーケース・パッチ

 アップル社のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」用の視覚障害者向けキーボード「QwertyCase(クワーティーケース)」の最新モデルが開発された。韓国の支援技術ベンチャー企業「クワーティーケース」製で、商品名は「QwertyCase Patch(クワーティーケース・パッチ)」。日本国内では今年9月以降に販売が始まる。

     スマートフォンは、いわゆる「ガラケー」と異なり、実際にボタンを触って操作できないため、視覚障害者の中には使用を敬遠する人が多い。しかし、スマホ限定のモバイルサイトも増えており、簡単に使える方法を望む声は強い。

     今回新しく開発された「パッチ」は、本体の裏側にマグネットと両面テープで固定する仕組みで、どのタイプのiPhoneでも使えるのが大きな特徴。縦5個、横3個の計15個のキーが左右に2組配置されているフルキーボードだ。Bluetooth(ブルートゥース)で接続するため、iPhoneを胸ポケットに入れたまま、パッチで操作することができる。電話をかける際は、左半分がプッシュホンのテンキーになる。キーボードの「q」で発信し、「z」で通話を終える。

     パッチの上面には、デリート▽スペース▽ボイスオーバー▽コマンド▽スペース▽シフトの六つのキーがある。テキストモードで「ボイスオーバー」を押すと、アップル社のパソコンやiPadで使用できるスマートキーボードなどと同じように画面読み上げ機能「ボイスオーバー」用のコマンドを使うことができる。キーボード右下の切り替えボタンを使えば、iPhone対応の言語が選択できる。

     対応OSはiOS12.0以上。価格は4万円前後の予定で、視覚障害者向け支援機器を販売するラビット(東京都新宿区)が取り扱う。丸井錦糸町店(墨田区江東橋3)の5階にあるバリアフリー製品展示スペース「ミライロハウス」で、実物に触れることもできる(要予約)。【岩下恭士】