ユニバ・リポート

ウエアラブルの話すカメラ「天使眼」発売 視覚障害者を支援

ウエアラブルトーキングカメラ「天使眼(エンジェルアイスマートリーダー)」=提供写真

 2017年に中国で開発されたウエアラブルトーキングカメラ「天使眼(エンジェルアイスマートリーダー)」の日本語版がこのほど開発され、システムギアビジョンなど国内の視覚障害者支援技術販売店から発売された。

     中国・上海のITベンチャー、NextVPUが開発した天使眼は、イスラエルのオーカム・テクノロジーズが開発した視覚障害者用AIカメラ「OrCam MyEye2(オーカムマイアイ2)」と同じように、眼鏡のつるに装着するスピーカー搭載の13メガピクセル超の小型カメラ。カメラで撮影した文字を瞬時に内蔵音声で読み上げ、撮影した文字をサーバーに送って文字解析を行うネットカメラと違って、カメラ本体内部で解析処理するため、読み取りに要する時間が約3秒とスマートフォン用の文書読み取りアプリなどよりも速い。

     天使眼の操作は極めて簡単で、電源ボタンを押すと自動的に文書識別モードが立ち上がり、「文字を真っ正面に置いて、30センチほどの距離に置いてください」と音声ガイダンスが流れ、撮影が終わるとピーピーと音が流れる。原稿の撮影範囲が正しくないと「文字を(上、下、左、右)へ移動」「もしテキストの位置が正しければ手動で写真を撮ってください」などと促される。ただしオーカムマイアイ2のように「文字の上下が逆さまのようです」という向きの補正には対応せず、エラーになってしまうのが課題。また写した物体の色、紙幣やバーコードの認識には対応しない。

     本体の大きさは横幅70×高さ26×奥行き15ミリ。重さは約30グラム。価格は19万8000円(消費税は非課税)だが、活字読み取り装置として自治体の日常生活用具給付が受けられる場合もある。【岩下恭士】