ユニバ・リポート

ハンズフリーで写真撮影やSNS読み上げにも対応--フェイスブックのスマートグラス「レイバン・ストーリーズ」

レイバン・ストーリーズ(手前)。奥は充電器も兼ねたケース=2021年10月18日撮影

 フェイスブックは、同社初のスマートグラス「レイバン・ストーリーズ」を米国など6カ国で発売すると発表した。眼鏡大手のエシロール・ルクソティカが展開する人気ブランド「レイバン」のオンラインショップや実店舗で取り扱う。価格は299ドル(約3万4000円)。日本での販売は未定。

     レイバン・ストーリーズは、5メガピクセル(500万画素)のカメラがフレーム部分に左右二つ内蔵されており、装着者の視点からみえる映像をワンタッチで撮影できる。Bluetooth(ブルートゥース)接続されたスマートフォンを介してSNS(ネット交流サービス)投稿をしたり、ポッドキャストや音楽を楽しんだりすることも可能。音声通話もできる。利用にはフェイスブックのアカウントと専用アプリ「フェイスブックビュー」が必要となっている。

     ユーザーインターフェース(UI)で特徴的なのは、撮影開始などを声で指示できるボイスコマンドと微妙な音量調整が可能なタッチパッド。ボイスコマンドは、iPhone(アイフォーン)の音声アシスタント機能「Siri」のような機能で、「ヘイ、フェイスブック」と呼びかけ、「レコード ビデオ」「ストップ レコーディング」などと英語で話しかけることで、スマートグラスを操作できる。本体右側のつるにあるタッチパッドは、音量調節や音楽の再生、停止などに対応している。

     通話や音声コントロール用マイクは三つ搭載。あらゆる方向の音を逃がさず収録し、内蔵スピーカーで臨場感ある音が再生できる。スマートフォンを手に持つことなく、歩きながら位置情報の音声ナビを聞くこともでき、iPhoneの画面読み上げ機能「ボイスオーバー」に対応したアプリも使える。障害者用の支援技術ではないものの、視覚障害者のモバイルアクセシビリティーに大きな広がりをもたらしそうだ。

     プライバシー保護のため、写真や動画の撮影中は内蔵のLEDが白く光る。充電はメガネケースに置けば可能。電源ボタンやスマホとの通信用スライドボタンは左側のつるの内側にあり、ビデオ録画の際は長押しする。写真のシャッターボタンは右側のつるの上面にある。プラスチック製で重さ50グラム以下。レイバンの人気シリーズ「Wayfarer」に対応しており、本体とレンズはそれぞれブラック、グリーン、ブルー、ブラウンなどの色を組み合わせることができる。

     フェイスブックは人工知能(AI)の研究に特化したプロジェクトチームを設けており、スマートグラスへの拡張現実(AR)の応用にも着手している。【岩下恭士】