ユニバ・リポート

ブライン碁会の柿島さんが優勝--東京で視覚障害者囲碁大会

熱戦が繰り広げられた視覚障害者囲碁大会=東京都内で(提供写真)

 今年度の「視覚障害者囲碁大会」(日本点字図書館、日本福祉囲碁協会主催、毎日新聞東京社会事業団など協賛)が27日、東京都内であった。新型コロナウイルスの影響で開催は2年ぶり。首都圏の囲碁サークルなどから出場した視覚障害者33人が久しぶりの「オフライン対局」を楽しんだ。中学校に通う13歳の女子生徒=四段=から、86歳の男性=2級=まで幅広い年代の囲碁愛好者がパチンパチンとたたきつける碁石の音が場内に響き渡り、観戦者にも熱気が伝わった。

     ルールは、日本棋院などの公式大会とほぼ同じ。用いるのは縦と横の線が盛り上がった専用の立体囲碁盤で、対局中の碁石の位置を触って確認する。日本棋院の公式審判員が立ち会う中、対局者はお互いに「10の十。天元に打ちました」などと声を掛け合いつつ、円滑なゲーム進行に努めた。

     大会は碁盤の大きさごとに、19路盤、13路盤、9路盤の3クラス制。19路盤クラスでは、ブライン碁会代表で、視覚障害者囲碁協会代表理事の柿島光春さん(44)=四段=が優勝した。20代で失明後に囲碁を始めたという柿島さんは「囲碁という競技は視力の有無はほとんどハンディにならない」と説明。今大会で高成績を獲得した全盲者が目立ったことを挙げ「将来は晴眼者の棋士も巻き込んだ囲碁大会を開けたらいい」と夢を語った。【岩下恭士】