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11月11日 超常現象

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 先日、「めぐろパーシモンホール」(東京都目黒区)で開かれた音楽教室の発表会に出演した。フルートを始めた中学生のころから、いつか吹けるようになりたいと思っていたフランスの作曲家、フランシス・プーランクのフルート・ソナタの全楽章演奏を50年後にやっと実現した。20世紀フルート・ソナタの最高傑作と言われるこの作品、当日はフルートもピアノもたくさんミスをしながらも最後まで演奏できたのがうれしくて、吹き終わった瞬間、涙がこぼれた。

 本番前、自分の出番までかなり時間があったのに練習室はピアノの出演者が使っていて空いていなかったから、表のめぐろ区民キャンパス公園に楽器を持ち出して吹いていると、女性が駆け寄ってきて「プーランクですね。私も大好きです」と声をかけられた。すぐそばのフルート教室に千葉県から通っていて、フルート奏者の上野星矢さんに習っているという。思わずドキッとした。

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