気象・地震
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見つめ続ける
原発事故後に原乳出荷を再開した蛭田博章さん
3/3 17:00動画あり 602文字牛の鳴き声。草を食(は)み、ふんが落ちる音。130頭いた乳牛が東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の犠牲になった福島県楢葉町の蛭田(ひるた)牧場には今、命の「演奏」が響き渡る。経営する蛭田博章さん(52)は「牛を飼うことが人生の全て。やっぱり好きなんだ」とかみ締めた。 2月13日、福島県沖の地震
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それぞれの3.11
東日本大震災10年/1 「心の復興」へ 続く取材 石巻日日新聞元報道部長・武内宏之さん
3/3 12:45 1562文字◇武内宏之さん(63) 「『10年』は社会的、行政的な大きな区切り。節目であることは確かだが、被災地では『これで復興が終わり』という気持ちにはなれない」 宮城県石巻市の地域紙「石巻日日新聞」元報道部長、武内宏之さん(63)は静かに話す。3年前に定年退職した今も、復興の様子を確認するために沿岸部を車
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東日本大震災10年
「大丈夫」あの日の自分へ 母失った22歳、歩み見つめ 東北学院大生ら、被災者の手紙集
3/3 12:44 1280文字拝啓 あの日のわたしへ――。東日本大震災の被災者が10年前の自分に宛てた手紙をまとめた「永訣(えいけつ)―あの日のわたしへ手紙をつづる」(新曜社)が出版された。被災者らに手紙の執筆を依頼して集めたのは東北学院大(仙台市)の学生たち。活動の中心となった4年の牧野大輔さん(22)=仙台市=も津波で母を
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提言は生かされたか
東日本大震災10年 中心部再生、人は戻らず
3/3 02:02 875文字東日本大震災による津波で被災した岩手県大槌(おおつち)町で2019年5月、一つのまちづくり会社が短い歴史に幕を下ろした。町が3000万円を出資して設立した第三セクター「復興まちづくり大槌」。中心市街地を再生する役割を託されたが、期待に応えられないまま姿を消した。160億円という巨額の費用を投じて整
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東日本大震災・空間放射線量率 福島第1原発・正門周辺 2日正午現在
3/3 02:02 59文字2日正午現在 0.383マイクロシーベルト毎時 数値は東京電力の計測結果から 前日は0.378マイクロシーベルト毎時
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東日本大震災10年
被災42市町村 首長アンケート 福島復興、道半ば
3/3 02:02 3963文字東日本大震災で大きな被害があった岩手、宮城、福島3県の42市町村を対象に毎日新聞が実施したアンケートに対し、多くの首長が復興は9割以上果たされたと回答した。一方、東京電力福島第1原発事故で住民の避難が続く福島県内の自治体からは、「まだ道半ば」との声が上がる。住宅再建やインフラ工事などハード面での整
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遺された子どもたち
東日本大震災10年/3 母がいれば、何でも話せた ひきこもり経験、父は認知症
3/3 02:01 1824文字◇遺(のこ)された子どもたち 「いまだにひきずっていて精神的に病んだりしました」。毎日新聞が実施した震災遺児らへのアンケートに書き込んだ27歳の弥生さん(仮名)の文字は弱々しかった。メールを送ったが一向に返事はない。あきらめかけていた2週間後、ようやくメールが来た。 「私の話がお役にたてるならいろ
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提言は生かされたか
東日本大震災10年/3 コミュニティー 空き地生んだ「復興」 難しい住民意見集約
3/3 02:00 2136文字◇コミュニティー 地域主体の復興を基本とする 復興7原則要約 津波にのまれた住宅地をどう再生させるのか。「地域主体の復興」が旗印となった東日本大震災の復興まちづくりで、土地をかさ上げしての宅地造成が大規模に進む一方、利用見込みのない空き地も数多く生まれた。専門家からは、人口減少の想定が不十分なまま
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提言は生かされたか
東日本大震災10年 コミュニティー 復興構想会議元委員 大西隆・東京大名誉教授
3/3 02:00 742文字◇基盤整備は進んだ 津波の被災地では、被災者が元の生活や産業を取り戻したいという気持ちが強かった。それに応えることが復興には不可欠で、だからこそ「地域主体の復興」が必要だと考えた。住民合意や住民主体のまちづくりは、役所が住民とやりとりしながら進める。その間にコンサルタントや大学教授が入り、うまくい
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大雪で運休、欠航相次ぐ 雪崩も 3日も猛吹雪警戒 北海道
3/2 20:54 524文字大雪の影響で2日、JR北海道は全ての特急列車120本を含む計702本を運休し、新千歳空港発着の68便が欠航した。また、札幌市中心部から北東約70キロに位置する芦別市の国道ではトレーラーが雪崩に巻き込まれ、運転手が一時生き埋めになった。札幌管区気象台は3日も引き続き警戒を呼び掛けている。 2日午後1
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北海道で大雪 公立校入試4日に延期 205校臨時休校
3/2 20:47 368文字北海道内は2日、発達した低気圧の影響で風雪が強まり、大雪となった。各地の交通機関が乱れ、道教育委員会は3日に予定していた全道の公立高211校(2万7305人出願)の入試を4日に延期すると発表した。4日に一部の高校で予定していた面接なども5日に変更した。また、道内では2日、公立205校が臨時休校とな
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関東甲信で激しい雨や突風の恐れ 2日夜にかけ、ひょうにも注意を
3/2 14:33 205文字気象庁は2日、関東甲信で夜の早い時間帯にかけて大気の状態が非常に不安定になることから、局地的な激しい雨や落雷、竜巻など突風への注意を呼びかけている。 同庁によると日本海中部にある低気圧から延びる寒冷前線が同日夜にかけて関東甲信を通過する見込みといい、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は建物内に移
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東日本大震災10年
メッセージ MONKEY MAJIK 悲しみ避けず、SEND愛 マスク外し、共に歌える日信じ
3/2 12:40 2152文字各界で活躍する東日本大震災の被災地ゆかりの方々に、東北の地や震災発生当時の思い出、被災地に送るエールなどを聞くシリーズ「メッセージ~東日本大震災10年」。今回は仙台市を拠点に活動する人気ロックバンド「MONKEY MAJIK」です。がれき撤去などのボランティアをしながら震災後の日常を歌ってきた彼ら
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提言は生かされたか
東日本大震災10年 今も帰還かなわず
3/2 02:06 797文字東京電力福島第1原発から30キロ。福島県浪江町津島地区に一時帰宅した佐々木やす子さん(66)は2月1日、自宅裏の墓地に積もった枯れ葉を丁寧に掃いていた。50キロ離れた避難先の福島県大玉村から毎月、通っている。自宅に住めなくなり、もう10年になる。(3面に関連記事) 津島地区は、原発事故で放射線量が
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遺された子どもたち
東日本大震災10年/2 家族、めっちゃ崩れた 父の死後、自暴自棄に
3/2 02:03 1817文字◇遺(のこ)された子どもたち 午後の暖かい日が差すオープンテラスのカフェで待ち合わせをしていると、紺のニットにジーンズ姿でその女性は現れた。知子さん(仮名)。25歳。ドリンクの希望を尋ねると、「キャラメルマキアートでいいですか」とほほ笑んだ。 宮城県沿岸部で両親と父方の祖母と一軒家で暮らしていた知
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東日本大震災・空間放射線量率 福島第1原発・正門周辺 1日正午現在
3/2 02:03 59文字1日正午現在 0.378マイクロシーベルト毎時 数値は東京電力の計測結果から 前日は0.378マイクロシーベルト毎時
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栃木・足利の山火事鎮圧 避難勧告を解除
3/2 02:03 199文字栃木県足利市の山火事で市は1日、火災を鎮圧したと発表した。発生9日目の同日午後、ヘリコプターで煙や火が収まっていることを確認した。延焼の恐れがあるとして周辺の305世帯に出していた避難勧告も解除した。鎮火まではさらに数日かかる見通しで、同市は警戒を続ける。 2月24日から通行止めとなっていた北関東
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東日本大震災10年
福島の避難者 戻りたい…あの頃の「故郷」へ
3/2 02:01 375文字「あの歌は嫌いです」。東日本大震災後、各地で歌われた唱歌「故郷(ふるさと)」。東京電力福島第1原発事故で福島県浪江町から避難し、東京都内で暮らす門馬昌子さん(78)は「涙が出てしまうから」と、この歌が今も歌えない。「震災前に戻れるなら今だって戻りたい。当時の人がいて、汚染されていない山や川があって
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東日本大震災10年
被災3県・世論調査結果分析 被災地への関心「風化」8割
3/2 02:00 5767文字東日本大震災の発生から10年を迎える岩手、宮城、福島の3県を対象に毎日新聞と社会調査研究センターが2月27日に実施した世論調査では、国民の被災地に対する関心について「薄れたと感じる」と答えた人が79%に上った。「感じない」は19%だった。被災地の復興状況についても「期待したより遅れている」とする人
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東日本大震災10年へ
続・沿岸南行記/17 「初の古里」家族で紡ぐ 福島・大熊町から楢葉町へ
3/2 02:00動画あり 1899文字視界を占領する高さ8・7メートルの防潮堤を上り、その上に立つと、どこまでも青い海が広がっていた。「ここ、散歩するようになるんだね」。松本昌弘さん(35)と妻の芽衣(めい)さん(28)は、2020年12月に生まれたばかりの長女、灯(ともり)ちゃんに話し掛けた。2月11日、福島県楢葉町前原地区。2人が
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