介護・福祉
-
患者数13万人 精神科の強制入院、批判強いのになぜ維持されるのか
2023/6/1 08:00 3070文字精神科の入院患者の半分は、本人の同意なく強制入院させる「医療保護入院」の患者だ。この制度が定められている精神保健福祉法の改正法が2022年12月に成立し、一部が今春から段階的に施行されている。人権侵害の恐れがあるとして、国連は政府に強制入院をやめるよう勧告しているが、なぜ制度は維持されているのか。
-
医療プレミア特集
「医療プレミア」5月に読まれた記事 新型コロナや武田信玄
2023/5/31 11:00医療プレミア 945文字毎日新聞「医療プレミア」で5月に読まれた記事をご紹介します。まず、大阪市内で開業している谷口恭医師の連載「実践!感染症講義-命を救う5分の知識-」の新型コロナに関する寄稿がよく読まれました。また、日本歯科医師会の協力で3年ほど続いている月イチ連載「口から守る! あなたの健康」では、高齢者の飲み込む
-
令和の幸福論
新型コロナ禍から学んだこと~医療と福祉の今後を考える
2023/5/25 04:30医療プレミア 3835文字国内で初めての感染者が確認されてから3年余、累計感染者3380万人、死者7万5000人を出した新型コロナウイルス対策が新たな局面に入った。 感染症法上の位置づけが、政府が緊急事態宣言を出したり感染者の隔離をしたりすることのできる「2類相当」だったのが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げら
-
理由を探る認知症ケア
食べたことを忘れて、また食堂に来てしまう理由
2023/5/24 04:30医療プレミア 2772文字夫を亡くした後、「アルツハイマー型認知症」であると診断された80歳代女性のAさん。サービス付き高齢者住宅に入りましたが、食堂で夕食を食べて部屋に戻っても、食堂にまたやって来るということが。職員がAさんの行動をチェックしていると、友人のBさんの行動が関係していることが分かってきました。 ◇サービス付
-
口から守る! あなたの健康
高齢者に大切な飲み込む機能 守ろう
2023/5/20 04:30医療プレミア 2370文字2070年には人口の約4割が65歳以上になるとされる日本。高齢者がよりよく生活していくためには、自分で食べることや飲むことができる機能が大切になります。その重要性や機能を維持するための方法などを九州歯科大歯学部の藤井航教授が解説します。 ◇人口が3割減 その4割が高齢者 厚生労働省の研究機関「国立
-
-
少女らへ「あなただけの空間」を 自立援助ホーム、愛知で開所
2023/5/18 14:00 930文字「おかえり」と笑顔で出迎え、ほっと安心してもらえる場でありたい――。そんな思いのこもった自立援助ホーム「いと」が4月、愛知県内に開所した。親から虐待された経験などがある少女らが共同生活し、職員たちのサポートを受けながら自立につながる力を身につけていく。【加藤沙波】 運営するのは、名古屋市のNPO法
-
「高齢者は集団自決」発言どう捉えるべきか 識者3人の見解
2023/5/18 05:30 3347文字「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」。30代後半の経済学者、成田悠輔さんが発した言葉が2月に海外メディアに取り上げられ物議を醸しました。 「今更蒸し返すのか」と言われるかもしれませんが、同じ世代としていまだにモヤモヤしています。「さすがに言い過ぎ」と思う一方で「格差
-
最期まで私らしく~知っておきたい 在宅の医療・ケア~
認知症当事者が始めた「働くデイサービス」
2023/5/18 04:30医療プレミア 4135文字新型コロナウイルスが感染拡大したこの3年間。外出の機会や人との接触が激減したことで、高齢者ばかりか若い人の間でも、心と体のフレイル(虚弱)が一気に広がったといわれています。その新型コロナが、5月8日から感染症法上の扱いがインフルエンザと同じ「5類」へと移行しました。街ではマスクをはずす人が日を追っ
-
オリンピアン、認知症になる
「会えなくてさみしい」 コロナ下で迎えた最大の危機/9
2023/5/17 07:00 1741文字新型コロナウイルスは人と人のつながりを深く分断しました。感染拡大が起きたのは、元五輪選手でアルツハイマー型認知症になった柿下秋男さん(69)=東京都品川区=が多くの仲間と出会って充実した日々を歩み出した時期でした。柿下さんに最大の危機が訪れます。【銭場裕司】 <この連載は全14回です。その他のライ
-
オリンピアン、認知症になる
遠のいた認知症の絶望 「自分だけじゃない」/8
2023/5/16 07:00 1579文字同じ困難に向き合う人が近くにいて、笑顔でいてくれたら、どれだけ心強いでしょうか。元オリンピック選手でアルツハイマー型認知症となった柿下秋男さん(69)=東京都品川区=も同じ認知症の人たちとの出会いを力に変えていきます。【銭場裕司】 <この連載は全14回です。その他のラインアップはこちらからご覧くだ
-
-
オリンピアン、認知症になる
「福の神」が舞い降りた 地元で認知症を語る意味/7
2023/5/15 07:00 1768文字元オリンピック選手でアルツハイマー型認知症になった柿下秋男さん(69)=東京都品川区=に心躍る「ハレの日」がやって来ました。仲間とともに地域のイベントに出店しながら講演会にも臨み、本人らしさを存分に発揮する機会が訪れます。【銭場裕司】<この連載は全14回です。その他のラインアップはこちらからご覧く
-
オリンピアン、認知症になる
料理もソフトボールも「直球勝負」 人生を取り戻す/6
2023/5/14 07:00 1663文字認知症と診断されたとたんに、周囲が気を使って本人に何もさせなくなることがあります。本人はどう感じているのでしょうか。元オリンピック選手でアルツハイマー型認知症となった柿下秋男さん(69)=東京都品川区=は自ら希望して包丁を握り、バッターボックスにも立ちます。【銭場裕司】 <この連載は全14回です。
-
オリンピアン、認知症になる
要介護3からの出発 居場所がなければ、作りだそう/5
2023/5/13 07:00 1721文字元オリンピック選手の柿下秋男さん(69)=東京都品川区=が認知症となったのはまだ若い60代前半でした。仕事に区切りを付けた後、65歳未満で発症した若年性認知症の人ならではの「壁」にぶつかります。【銭場裕司】<この連載は全14回です。その他のラインアップはこちらからご覧ください。> 柿下さんは201
-
「老い」に負けない ~健康寿命を延ばす新常識~
現代の高齢者医療に欠けている視点
2023/5/13 04:30医療プレミア 4085文字現代医療がさまざまな点で高齢者に適していないことを論じてきたわけだが、今回問題にしたいのは、高齢者は若い人以上に個人差が大きい、だからこそ個別性を大切にしないといけないということだ。 高齢者が交通死亡事故を起こすと、高齢者全員から免許を取り上げろとか、返納させろというふうにテレビのコメンテーターや
-
介護大手SOMPOケア、面会制限なくす 5類移行でコロナ前の状況に
2023/5/8 18:14 420文字全国で有料老人ホームなどを運営する大手介護事業者「SOMPOケア」(東京都)は8日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられたことを受け、居住型施設で設けている制限を解除した。面会の場所や時間の制限がなくなり、おおむねコロナ禍以前の状況に戻った。 同社ではこれまで、利用者が家族
-
-
コロナ5類移行で行政支援縮小「対応できるか?」高齢者施設に危機感
2023/5/8 07:00 1323文字新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが8日、「2類相当」から5類に引き下げられ、社会の「警戒ムード」が緩む一方、危機感を強めているのが高齢者施設関係者だ。日々、入居者と接する訪問医は「行政の医療支援が縮小される中、再び感染が拡大すれば、対応できるのか」と危惧する。 「ご飯、食べられるよう
-
闘病の子どもが描いた絵「バーチャル美術館」に 福島・パンダハウス
2023/4/26 10:00 553文字小児がんなどと闘う子どもや家族が滞在することのできる施設「パンダハウス」(福島市蓬莱町)を運営する認定NPO法人「パンダハウスを育てる会」が、闘病中の子どもたちが描いた絵などを展示する「バーチャル美術館」(https://pandahouse.org/)を開設している。 パンダハウスは民間の寄付で
-
理由を探る認知症ケア
反応鈍い夫、認知症の進行かと思いきや…妻もホッとした意外な真相
2023/4/25 04:30医療プレミア 2532文字脳梗塞(こうそく)が原因で、脳血管性認知症や失語症などの後遺症が残った元大学教授の男性。肺炎を起こし、約1カ月間の入院生活をへて自宅に戻ると、妻や介護スタッフの声かけに対する反応が鈍くなっていました。妻は「認知症が進んだのかしら……」と心配します。ところが、訪問した看護師が確認してみると、男性の反
-
90年当選後、バリアフリー加速 政令市初「車いす議員」の思い
2023/4/20 19:30 1367文字統一地方選では障害のある人たちが、当事者の声を届けようとしている。元名古屋市議の斎藤亮人さん(63)は1990年に政令市初の「車いす市議」となり、7期25年にわたって障害者福祉に尽力してきた。それでも「社会がまだバリアフリーの考え方に追いついていないところがある」と感じてきた。誰もが暮らしやすい社
-
重度訪問介護でヘルパー不足 依頼の6割以上支援できず 事業者調査
2023/4/18 07:30 1545文字障害福祉サービスの「重度訪問介護(重訪)」について、利用者からの支援依頼の多くを事業者側が断念している。全国で570件以上(2月時点)を手がける「ホームケア土屋」(本社・岡山県井原市)では、支援に至らなかったのは6割以上で、ヘルパー不足が原因だという。重い障害がある人を長時間支援することで家族の負
-