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道端で見つけた「シソ」 調べてみたら…

竹内真里・フリーライター
道端に群生する「シソ」に似た植物。その正体は?=筆者撮影
道端に群生する「シソ」に似た植物。その正体は?=筆者撮影

 6月半ば、フランス・リヨンでは連日34度を超える夏日が続いている。雨はほとんど降らず、庭の木々の木の葉は黄色くなり、芝は枯れてしまったほどだ。熱波警報が発出された県も数多い。こう暑いと、シソやミョウガなどの薬味をたっぷり載せた冷ややっこが食べたいな、と思いつつぼんやり歩いていると、道端にシソそっくりの植物を発見した。さて、この植物の正体とは?

加熱すれば食用になる

 シソによく似ている植物を摘んでみると、肌がピリピリ痛くなり、虫刺されのように赤くぷくっとふくらんだ。この時点でシソではないことが分かった。シソ独特の香りもしない。持ち歩いている水筒の水で患部を洗い流し、そのまま薬局に行くことにした。

 薬剤師は葉を見ると「これはOrti…

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フリーライター

1978年千葉県生まれ。東京で外国人児童の通訳支援員などを経て、2009年からライターとして取材・執筆に従事。香港に4年滞在後、15年から在仏。日本の新聞や海外旅行情報誌に現地情報などの執筆を続けている。現在はリヨン郊外在住。