基礎学力の定着が
入試突破のカギ

「新課程」での2回目の入試となる2026年度大学入試(26年4月入学)。入試方式が多様化した今、受験生や保護者はどんな心構えで臨めばいいのか。駿台予備学校入試情報室長の城田高士さんと、大学通信情報調査・編集部情報調査課長の雫純平さんに聞いた。
駿台予備学校入試情報室長 城田 高士(しろた たかし)さん 駿台予備学校の東大専門校舎・医学部専門校舎や現役生専門校舎などで、長年にわたり進路指導を担当。校舎責任者を経て現職。
―新課程入試2年目となる2026年度の共通テストは、どんな点に注意が必要でしょうか。

26年度は、受験生が前年度の結果を見て戦略を練ることができる分、「対応力」が問われます。大問が一つ増えた「国語」や新科目の「情報Ⅰ」など、前年度の平均点が高かった科目の問題がどうなるのかは気になるところですが、まずは基礎力の定着が重要です。26年度は、出題傾向の難化を見越した対策が必要になります。ただ、平均点が下がれば周囲は安全志向になるため、難関大を狙うチャンスとも言えます。

―共通テスト対策で意識すべきことは?

短期の詰め込みではなく、基礎学力を確実に身につけることが大切です。過去問や追試問題を通じて、どんな形式にも対応できる実力を養いましょう。

―勉強法として重視すべき点は?

やはり基礎学力です。難問を解くことばかりに時間を使っても、基礎学力は伸びません。「基礎ができていないのに応用ができる人はいない」という原則を忘れてはいけません。

―模試の活用で意識すべき点は?

問ごとの正答率を見ると、自分が落としている「基礎問題」がはっきりします。難問は解けるのに、やさしい問題で失点している人が意外と多い。最後に伸びるかどうかは、基礎の穴をいかに埋めるかにかかっています。

―年内入試が主流になる中、一般選抜を目指すには何が必要でしょうか。

「焦りに負けない覚悟」です。簡単に入れる大学が増えたからこそ、「本当に行きたい大学」にこだわる姿勢が試されます。抑え校の合格が出ても「本命を目指す」と判断できるかどうかは、この覚悟にかかっています。

―最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

今の時期に、第1志望校が模試でA判定やB判定だとしたら、むしろ第1志望の設定が甘い。もっとポテンシャルがあるのに、自分の可能性を狭めてしまっていることも考えられます。現役生は伸び代があるので、まずは「自分が本当に行きたい大学はどこか」を考えて、そこに向かってしっかり準備すること。「行きたい大学」に向かって努力してほしい。その姿勢こそが、入試本番の粘り強さにつながります。

横並びで大学を
比較するのがポイント
大学通信 情報調査・編集部 情報調査課長 雫 純平(しずく じゅんぺい)さん 東京大経済学部を経て、大学通信入社。大学全般の情報収集や分析業務に携わり、「サンデー毎日」などで記事も執筆。浪人生時代は、駿台予備学校に通った。

志望校選びにおいて、受験生はどうしても偏差値を基準に大学を縦に並べ、「行ける中で一番上」を目指しがちです。もちろん偏差値はある程度の目安になりますが、実際には「偏差値が1違うから、こちらが上」といった単純なものではありません。

必要なのは、同レベルの大学を横に並べて比較する視点です。大学にはそれぞれ個性があり、研究者養成に強い大学、就職に強い大学、資格取得をサポートしてくれる大学など、その強みはさまざまです。だからこそ、偏差値だけでは見えない「違い」を知るために、横並びで比較することが大切です。縦の比較も必要ですが、同じ偏差値帯にある大学を丁寧に比較検討する“横の目線”も忘れないでほしいですね。

では、どうやって大学を比べればよいのか。一つは就職実績などの「出口」を見ること。大学の公式サイトでカリキュラムを調べたり、卒業生の進路を確認したり、オープンキャンパスに足を運んで在学生の話を聞いたりすれば、情報収集できます。さまざまなランキングが掲載された受験情報誌も参考になります。

学部の名前だけで判断するのではなく、「どんなことが学べるか」を見極め、「自分はこの分野をなぜ学びたいのか」という軸をしっかり持つこと。志望校を選ぶときは、「今、自分が行けそうな大学」ではなく、「本当に行きたい大学」から考えることが大切です。

本文は毎日新聞本紙特集(2025年9月24日付)を編集、引用しています。

今注目の
大学情報

2026年度から新設する「経済経営学部」
実践的な課題解決力を身につける!
学生に寄り添うカリキュラム

創価大学は2026年度、経済学部と経営学部を統合し新しく「経済経営学部」を開設します。「人間主義哲学」に基づいた教育を通じて、知識やスキルの習得に加え、実践的な課題解決力を身につけ、社会に貢献できる人材育成を目指します。

本学部では2年次春学期に3つのコースからひとつを、秋学期に8つの科目群から自分の興味に応じて2つ以上を選択して学習することで、経済・経営の専門性を身につけることができます。選択したコース以外の科目も履修でき、学生一人ひとりの関心に併せて主体的に学習を進めることができます。

成績優秀な学生には、特別選抜プログラム「HOPE(Honors Program in Economics)」の参加が認められ、より専門的な経済理論の習得や、課題発見・解決力や、論理的思考力を高める機会が提供されます。

社会に貢献できるリーダーシップを育成するために、1年次から2年次にかけて「Humanistic Leadership Program(HLP)」を履修します。目標達成のためにチームを動かすだけでなく、倫理感や共感力を備え、チームと協調しながら課題解決に取り組むことができるリーダーシップの育成を目指しています。

また、グローバル社会で活躍するための英語教育にも力を入れています。習熟度別クラスや海外留学制度を通じて、ビジネスや留学、海外大学院への進学に必要な実践的な英語力の習得を目指しています。

卒業後の進路としては、国内外の企業、大学院、公務員など多岐にわたり、公認会計士や税理士などの資格取得も可能です。

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