
DXが教育と塾業務を革新し
保護者との信頼関係を強化


株式会社こうゆう
花まるグループ代表

株式会社POPER
代表取締役
たかはま・まさのぶ/1993年「花まる学習会」設立、1995年進学塾「スクールFC」設立。口コミで会員数を大きく伸ばす。「情熱大陸」などメディア出演や、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズなど著書多数。算数オリンピック委員会の作問委員や日本棋院理事も務める。
くりはら・しんご/学習塾の経営者と講師を経験。実務の中で感じた塾業界のIT化の遅れからくる非効率を解決すべく、2015年1月に株式会社POPERを設立し、「Comiru(コミル)」を開発。
学びと体験で
「思考力」「人間力」を育む
社会で求められる力を育むこれからの教育のあり方とは何か。今回は、子どもたちの意欲や思考力を伸ばす「花まる学習会」で知られる、花まるグループの高濱正伸代表と、塾・スクール向けにバックオフィス業務や保護者とのコミュニケーションを支援するアプリ「Comiru(コミル)」を提供しているPOPERの栗原慎吾代表が、教育への思いやDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用などについて語り合った。
「思考力」を伸ばす
「花まる学習会」の学び
「花まる学習会」の学び
人としての本当の力を
育むために
栗原氏 大事な生徒を合格に導きたい、と考えると時には生徒の「人」としての魅力を伸ばすことよりも学力を徹底して伸ばす、という場面もあると思います。高濱先生はこれまで教育を実践されてきていかがでしょう。
高濱氏 私が「花まる学習会」を始めたのは、塾講師時代に勉強だけを教えることに疑問を感じ、社会人になった時に自立した「メシが食える大人」、魅力ある「モテる大人」に育てるのを目標にしなきゃいけないと思ったことがきっかけでした。そして、そうした教育をゼロから作るためたくさん勉強や研究をし、保護者にも働きかけ、「イメージ力」と「やり切る力」を伸ばす教材を作り、そこに野外体験を取り入れ、その両面で「思考力」「人間力」を伸ばすため取り組んできました。
栗原氏 私自身も学習塾の講師と経営者の経験があり、成績を上げるだけではなく、本当の人間としての力を伸ばすことには問題意識を持っていました。花まる学習会では、それを独自の教育によって、将来活躍できる子どもたちを育んできたわけですね。
高濱氏 もちろん試行錯誤はあって、やはりベースとなる国語力も必要だよねということで、そこもきちんと学んでもらっています。その上で、思考力を伸ばすのが私たちの一番の強みですから、野外体験を年に何度も行い、その中ではスキーや無人島体験のほか、高学年では原爆ドームや水俣病資料館など社会的な学びも行っています。


データを活かし
授業を支援する「Comiru」
栗原氏 そこには、始められてからの経験やデータが積み重ねられて、どんどん進化してきたのでしょうね。私たちが塾向けに提供している「Comiru」も、生徒の学習履歴を蓄積し、必要だと判断したタイミングで「生徒に声掛けをしてください」といったアラートで、塾の先生をサポートすることができるようになっています。こうしたデータは世の中にあまり存在しておらず、例えば子どもの行動パターンから、こう接するとこんな成果が期待できるといった支援を、「Comiru」で実現していきたいと思っています。
高濱氏 まさに、そうしたソリューションとして、「Comiru」は非常に優れていると思います。私自身、子どもたちの様子をしっかり記録しておけば重要なデータになるからと、社員にもずっと言ってきました。例えば、計算が早くからできた子にはこういう傾向があるとか、そうしたことがデータにも出ているといったことが、今まで教育の世界にはなかったのです。花まる学習会でも子どもたちの様子を日々蓄積し続けていて、私も今まで膨大なデータを紙で残してきましたが、当初から「Comiru」があったらなと思います。

DXで増やす
保護者と塾のコミュニケーション
保護者と塾のコミュニケーション
学校で学べない力を
伸ばすために
高濱氏 私が学校以外の場で教育に携わっている理由の一つには、「見える力」を伸ばしてあげたいという思いもあります。図形の問題の中には、補助線を1本思い浮かべて引くことができればスラスラと解くことができる問題があります。でもそれは、学校で習うものではないし、有名予備校の先生たちも、補助線が思い浮かばない生徒のことまでは考えていません。その、課題発見力というか、見えないものを見つける力が大人になると非常に重要で、私たちはそこを伸ばしていこうと頑張っているわけです。
栗原氏 社会がどんどん変化し多様な教育が必要になってくる中で、社会の要請と学校で教えていることには差が生じてしまっており、それを補ってきたのが民間の塾という存在だと私も思います。保護者も、そうした学びには投資すると考えていますので、私たちは志を持った民間事業者のかたとこれからも一緒に歩んでいきたいと思っています。
本質は
保護者と向き合う時間の創出
高濱氏 教育を変えていくというのが、「Comiru」などのDXの活用によって進展していけば、逆に学校がそうした流れに入ってくるのではないでしょうか。私はそれが必然の流れだと思います。
栗原氏 教育分野のDXと言うと、授業のデジタル化などがよく出てきますが、私たちは「人間は人間からしか感動しない」「人間は人間しか変えられない」と考えています。ですから、「Comiru」によって授業以外のバックオフィス業務をサポートすることで、現場の先生が子どもたちと直接向き合う時間を増やし、保護者ともっとコミュニケーションが取れるようにしていくのが、自分たちのDXの核心的な部分だと思っています。
高濱氏 教育のDXはまさにそこだと思います。ITを活用した教材などを見ても「なんちゃってDX」が多い中、「Comiru」は一人一人の子どもたちにまつわる成績や評価、親の話などが蓄積でき、それを教育に活かせる可能性に満ちています。特にお母さんからの情報は大事で、子どもが言葉を発する前から見てきていますから、その情報にはものすごい価値があり、そのお母さんと先生がコミュニケーションを取る時間を増やすというのは本質を突いています。


重要性が高まる
DXの活用とリアルの融合
DXの活用とリアルの融合
多大な可能性を秘めた
「Comiru」の活用
栗原氏 「Comiru」に関しては、私たちが想定していないような可能性も秘めていると思っています。例えば、子どもたちの成長の過程で、どんな時にどういう言葉掛けをしたかというデータを蓄積していけば、こういう子どもはこういう時、こんな言葉掛けが大切といったことなども提示できるようになると思います。
高濱氏 私の経験上からも「親が否定の言葉が多い家庭の子どもは伸び悩むことが多い」といったことがあります。そうした場合の私たちのアプローチは、お母さんを説得するのではなく、しっかり目を見て声掛けをして話を聞いて、心を温めてあげることなんです。そうした保護者のサポートにも、「Comiru」のデータは活用できると思いますね。DXも使うべきところに使えばとても役立つのです。
社会が求める力を持った
大人を育てるために
栗原氏 今日は、思考力を伸ばすための高濱先生の取り組みや、「Comiru」の持つ可能性など、非常に意義のあるお話をお聞きすることができました。最後に、今後に向けた思いをお聞かせいただけますか。
高濱氏 基本理念は変わらず、自立した「メシが食える大人」、魅力を持った「モテる大人」を育てることですね。そのためには、常に子どもたちに働きかけることが大事で、主体的で自分がやりたいことに熱中でき、人を大切にして思いやりがある人に育てていけるよう頑張っていきたいです。そうした中ではDXも重要になってくるので、御社のさらなる取り組みに期待しています。
栗原氏 私たちの仕事を舞台に例えると、舞台に立っているのは講師の先生方であり、観客は子どもたちです。そして、舞台を見る子どもたちの目は非常に厳しいので、子どもたちの教育に高い志と熱意をもって取り組んでいる塾の方々を、DXでしっかりサポートできるようにしていきたいです。それが結果として、カッコイイ大人を育てることにつながると思います。ありがとうございました。
様々な機能
Comiruには塾の先生が保護者の方々とよい関係を築くために必要な機能がそろっています。先生たちの負担を減らすために簡単でスムーズにコミュニケーションが取れるように設計されています。



様々な機能
日々忙しく過ごす先生たちの負担を軽減するために必要な機能をご用意しています。今まで手作業で行っていた多くの業務をIT化することで、生徒たちと向き合える時間をより多くつくることができます。


