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規模メリットを実感できる「板状大規模マンション」とは

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
名古屋市・茶屋ケ坂エリアに誕生する「メガシティテラス」の外観完成予想図
名古屋市・茶屋ケ坂エリアに誕生する「メガシティテラス」の外観完成予想図

 分譲マンションは戸数が多くなればなるほど、つまり大規模になればなるほどスケールメリットが生まれるとされる。そのことをよく表したデータが国土交通省から発表されている。それは、平成25年マンション総合調査のなか、戸数規模と管理費の関係を調べたものだ。

 データによると、戸数規模が小さければ、毎月払う1戸当たりの管理費が高くなり、戸数規模が大きければ1戸当たりの管理費は安くなる。この場合の1戸は70平方メートル程度の広さなので、平均的な3LDKと考えてよい。

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住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。