「億ション」とは、分譲価格が1億円を超える高額マンション住戸のこと。都心部を中心にマンションが増え始めた1960年代に生まれ、最初は1億円のマンションという意味で「1億ション」とも呼ばれたが、3億円、5億円の住戸が出てきたことで、億ションの呼び名が定着した。
豪華だった初期の「億ション」
バブルが起きる前の80年代まで、「億ション」の威光は今よりずっと大きかった。たとえば、60年代は、都心の赤坂で新築マンション3LDKが3000万円程度で購入でき、郊外の建売住宅が1000万円で購入できた時代だから、1億円を超えるマンションは、腰を抜かすほど高かったからだ。
現在価値で10億円以上のマンションが、初期の「億ション」だったと考えてよいだろう。
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