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分散投資は「銘柄固有サドンデス・リスク」を減らす基本

広木隆・マネックス証券チーフ・ストラテジスト

 株式投資の最も重大なリスクは、「投資した銘柄が値下がりし損失を被るリスク」である。「ダウンサイド(下方)・リスク」とも言う。

 投資に関する理論、すなわち「ファイナンス理論」では、投資のリスクは「不確実なこと」であり、それを測る尺度は、投資のリターンの変動する大きさとなっている。値上がりでも値下がりでも、大きく動く可能性があるなら「リスクが高い」と見なされるのだ。

 「そんなバカな」と思うだろうか。そう思ったあなたが正しい。

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マネックス証券チーフ・ストラテジスト

1963年、東京都生まれ。上智大学外国語学部卒業。国内銀行系投資顧問、外資系運用会社などの運用機関でファンドマネジャーを歴任。2010年から現職。経験と知識に基づいた金融市場の分析を行う。著書に「勝てるROE投資術」(日本経済新聞出版社)など。マネックス証券ウェブサイトで、最新ストラテジーレポートが閲覧できる。http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G903/strategy/index.htm