高齢化時代の相続税対策 フォロー

思い出リゾートマンションには金額以上の価値がある

広田龍介・税理士

 東京都内在住のA子さん(87)は、バブル経済が崩壊した直後の二十数年前、新潟県内のスキー場近くにリゾートマンションを購入した。

 子供夫婦と孫を連れて行って遊ぶのが一番の目的で、温泉があり、レストランがあり、テニスコートがあり、温水プールがあり、ペット可で冬は近くでスキーもできるマンションに大いに満足していた。

 新築当時の価格は結構高かったが、今では価格は20分の1ほど。資産価値は大きく下がったものの、孫たちと温泉に入ったり、プールで泳いだり、テニスやスキーをしたりして、思い出をいっぱい作ったので、十分に元は取れたと思っている。

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税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。