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東京都心不動産価格は五輪後も上がり続けるのか

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
3年後の五輪を控え、東京の不動産価格見通しについていくつもの説が出ている
3年後の五輪を控え、東京の不動産価格見通しについていくつもの説が出ている

 2020年東京五輪まで、あと3年となった。1964年の第18回東京五輪のときも、東京中が工事だらけになったのは開幕3年前から。首都高速道路はわずか3年で造り上げられ、東海道新幹線の工事も最後は急ピッチだった。国立代々木競技場にいたっては用地返還が遅れたため、わずか1年前に着工し、「もう間に合わない」と日本中がやきもきした。

 それ以後、世界各地で五輪を開催するたびに、「間に合わない」と騒がれているので、間際で施設が完成するのは五輪の宿命なのかもしれない。

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住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。