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就活に微妙な影を落とす「日大アメフット問題」

都内・某共学大進路指導担当

 日大アメフット部の悪質タックルが話題になっている。そのニュースに対する私たち大学の就職支援担当者の思いは複雑だ。

 一つは、むちゃなタックルで相手にけがをさせた選手が、これからどのような人生を送るだろうか、ということ。まだ20歳なので、いくらでも挽回の機会はあると思うが、就職に影響が出るのではないかと、ついつい心配してしまう。

 弁護士同席のもとで、実名を明らかにし、顔を出して記者会見したことから、この選手は一躍”有名人”になった。今のところ、世間の評価は、おおむね好意的である。私の知り合いの企業の採用担当者も「正直に自分が悪かったと認めた態度は潔い」「選手生活を断念する、という姿勢は評価できる」などと話している。将来、彼がその企業を志望するなら「採ってもいい」、いや「積極的に採りたい」と話していた。

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東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。