ユニバ・リポート

視覚障害者用スマートグラス「オーカム マイアイ2」が日常生活用具給付対象に

視覚障害者用スマートグラス「オーカム マイアイ2」が日常生活用具給付対象に--渋谷区が全国初

 東京都渋谷区は、視覚障害者や読字障害者が活字を音声で確認できるスマートグラス「OrCam MyEye(オーカム マイアイ)2」を国の日常生活用具給付事業対象品目に認定した。給付対象になっている活字文書読み上げ装置(給付基準額9万9800円)の扱いで、同製品の認定は全国初。

     飲食店のメニューや新聞、紙幣やモノの色、人の顔などを認識して瞬時に音声で読み上げる「オーカム マイアイ2」は、イスラエルのオーカム・テクノロジー社が製造し、世界の約30カ国の視覚障害者の間で利用されているという。この秋、日本語読み上げにも対応し、日本国内でも販売されるようになったが、税別価格が60万円と高価なことが難点。給付事業対象に認定されたことで、国内販売業者のケージーエスなどが実施している発売記念キャンペーン(価格57万円)などと併用すれば、50万円以下で個人購入が可能になる。【岩下恭士】